甲府市
金桜神社の大スギ
 
焼失の大スギの切り株                            社殿横の御神木のウコン桜(八重) GWに桜まつり
 
石段脇の杉並木                  最大のもの
 
真ん中最大                     社殿裏山 目通り3.0M

左最大
 
樹木配置図
甲府市御岳町(みたけちょう)
金桜神社(かねざくら)

大スギ 3本
目通り 6.9M
樹高 53.0M
他4本
樹齢700〜800年
S32,3,1市指定天然記念物


杉並木、社殿裏山目通り3.0M
以上のもの多数

昇仙峡まできて当HPのトップページ
「木の本の紹介」の中にある「山梨
の巨樹・名木100選」に金桜神社の
スギを思い出しやって来た。
石段の両脇にあるのを知らず上の駐
車場に車を止め、社殿の裏山のスギ
を目指す。不鮮明な道であったが3
本見ることができた。
下りてくると直径2.0M前後の大スギ
の切り株があった。社務所の所から
下に階段が付いていた。少し下ると
大きなスギが目に飛び込んできた。
更に階段下にはこれも大きなスギが
何本か見えた。近づくと目通り6.0
M前後のものが2本立っていた。
金桜神社の由来は古く日本武尊や
雄略天皇の時代、北20qの金峰山
の里宮としてまた奈良金峯山の合祀
もあり、日本三御岳の1つとして山岳
信仰の霊場、道場として、また近世
以降は御岳講が盛んになり、庶民の
信仰を集めた。門前の御岳集落は
明治初期まで神職の家が70軒、信
者を泊める御師の家が約200軒あっ
たそうだ(「山梨県の歴史散歩」P165
より)。
残念ながら昭和30年の火災により
建物は全部焼失してしまい、今ある
のは再建されたものだ。

2011,6,3撮影

アクセス
中央道甲府昭和、韮崎ICからいずれ
も1時間以上

昇仙峡のコナラ
 
コナラ                        長田円右衛門碑(えんえもん)
御岳新道も今は整備され遊歩道のようになっています
 
朝霧の夢の松島とカブト岩                     石門と現在の御岳新道 この石門もノミで削ったのでしょうか?
 
よろい岩                                 仙娥滝(せんがたき) 新道の一番奥
                                         雨後で荒川ダムの放流があったのかスゴイ水量でした。日本の滝100選
甲府市御岳昇仙峡
国特別名勝

コナラ 石門下
目通り 2.25M
樹高 15.0M
※これは付録です。でも姿が美しく
結構”様”になっていました。

関東近辺や中部地方に住んでいたら
一度は昇仙峡に行ったことがあるかも
しれない。
私もどこかへ行った帰り相当前のこと
で思い出せないが2度ほど車で通っ
たことがある。しかしロープウェイも乗
らないし渓谷を歩いたことはないので
山の上の方に大きな岩があるなそれ
といやに水晶など宝石店が多いな(
水晶店は今は僅かしかありませんで
した)という位の印象しかない。川沿

いに「御岳新道」があることなど想像
すらできなかった。
「山梨県の歴史散歩」P167「御岳昇
仙峡と円右衛門」を読み、天保年間
一介の農民が私財を投入し村民の協
力をえて荒川沿いに1835年に新道
開削に着手1843年9年の歳月を掛
けて完成させた、その後昇仙峡の名
を広く知らしめたとの記載に大いに
感動して今回御岳新道を見たくてや
って来た。
今は観光の人はどのようなルートを見
学するのでしょうか?ロープウェイも乗
ったことはないので何とも言えないが
もしもう一度行かれるなら是非この御
岳新道のコースをお勧めします。荒
川の豊かな水量、上から覆い被さる
ような奇岩・珍岩、一番奥には仙娥滝
が圧巻でありその全てが絶景といえる。

円右衛門が観光のためというより生活
のため、奥の金桜神社の御岳講の近
道のため(以前は険しい峰道しかなか
った)に開削したのではないかと思わ
れるが、”観光”というとんだ副産物を
生んだものだ。湯茶の接待所まで作っ
た円右衛門であったが、しかし晩年
は貧しいものだったという。

2011,6,1撮影

アクセス
中央道甲府昭和ICから1時間

※「やまなし歴史散歩」なるHPを立
ち上げ取り上げました。ご笑覧下さい。