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四十一坂(坂本)のヤマザクラと一色のカツラ
 
ヤマザクラ 登り始め5分位のところ                          カツラ 沢沿い
登山道の斜面が崩れ段々斜めになってしまったのだろうか?                                      ・

昨年できた「坂本姫の碑」                             その内容
除幕式には市長も来られたそうだ                                   ・



(参考)アカショウビン ナツメ社「日本の野鳥図鑑」より
沢付近にいて、魚、カエル、虫、トカゲなどを食べる。南方からの渡り鳥5−10月
静岡市葵区坂本及び一色

ヤマザクラ 坂本
目通り 4.0M
樹高 15.0M
かなり斜めに生えている

カツラ 一色
目通り 5.0M
樹高 25.0M

坂本にしても一色にしても昆虫少年
だった今から50年ほど前何度か来た
懐かしい場所だ。
最近では「古道四十一坂」の散策な
どでも何回か足を運んでいる。(以前
このページでも取り上げました)。そ
の「古道」が車社会の進展によって忘
れられ歩かれなくなって久しい。次第
に道も荒れ歩きにくくなってきた。登山
口の草刈りをボランティアをかねてや
ってきた。その後少し上に歩いてみる
とこのヤマザクラが立っていた。ヤマザ
クラとしてはかなり太い方だ。ただ立っ
ている場所が照葉樹林の暗い林の中
なので満開の時にもその美しい姿を見
るのは難しいのかもしれない。
四十一坂の後上の集落の一色に向か
う。一色にはいると道端に「坂本姫の顔
洗い池」の道標があり矢印が付いてい
たので興味を覚えて林道を進む。10分
ほど行くと茶畑の最上部でそこに「坂
本姫の碑」があり、茶畑の脇で草刈りを
していた老人がいたので尋ねることにし
た。
一色の名は杉本さんとおっしゃる。かな
りの高齢だがお元気で畑仕事をしてい
る。一番茶の収穫も終わり二番茶の準
備をしていた。「坂本姫」のことは全く知
らなかったので聞くことにした。(内容は
碑文をお読み下さい)。私が感心したの
は今の経済状況の中で特に山間の経
済状況が苦しい中で市の援助も受けず
浄財を出し合って郷土の歴史を紐解き
このような碑文に残そうとするその意志
である。お茶は値が下がる一方でまた
植林したスギはタダに近い。この碑文も
65万円ほどかかったそうだ。「愛郷の会
」は地元の有志十数人で構成されてい
るという。
私としては廃道になりそうな坂本の「古
道四十一坂」を数少ない古道として是
非市に認知して貰い、最低歩ける様な
整備をしてもらえる様取り組んで欲しい
とお願いしておいた。
話がもう一つの趣味の野鳥観察に及ん
だ時、一色にアカショウビン(全長28p
の全身真っ赤な大形のカワセミの仲間、
渡り鳥)とジュウイチ(カッコウの仲間、
渡り鳥)が鳴いているというので驚いた。
以前安倍奥でアカショウビンの鳴き声
を聞いたことはあるがこんな山が浅いど
ちらかというと低地にいることに驚いた。
翌日そのアカショウビンを見たくて午前
の早い時間に再びやってきた。来た時
は生憎鳴いていなかったが、畑で杉本
さんと話をしている時下の沢で鳴き始め
姿は見ることはできなかったが約30M
ほど近くで鳴くところまで近寄ることがで
きた。これは本当に素晴らしいことであ
ると思う。自分としてはもう何回か通いそ
の姿を写真にとどめたいと思っている。
このカツラはそのアカショウビンを捜して
いる時沢の脇で見付けたものだ。カツラ
としてはまあまあであり尚かつ藁科川水
系では数少ない珍しいものである。

2012,5,28及び5,31及び6,1訪問
撮影

千本杉峠(仮称)のスギとモミ
 
最大のスギ                     最大のモミ1

千本杉

山ノ神

天然杉が何本か立っている
  
道標                            千本杉への道                    2番目のモミ2(目通り2.4M)
 
千本杉峠(仮称)から見る突先山(左)、アンテナの山は大山の峰続き?                  帰りにカモシカを見ました
静岡市葵区栃沢
千本杉峠(仮称)

スギ
目通り 2.7M  最大
樹高 25.0M
径1M位のものは幹の途中で折れて
いました。これ以下のが何本かあります

モミ1
目通り 4.0M  最大
樹高 25.0M
根元に行けず15M手前の藪の中で
推測→6/14実測値3.3Mと判明

一色の杉本さんより教えて頂いた坂ノ
上から入る大平見林道の一番高いとこ
ろに幹直径4Mのスギの切り株と直径
2Mのモミを見ようとやって来た。
直径4Mともなれば県指定天然記念
物の春野杉とほぼ同じ太さで生きてい
れば県内最大のスギがあったことにな
る。また径2Mのモミも県外にはあるが
県内にあるとすれば県下最大だ。そん
なところに興味を持って訪れた。
この林道はかって4回ほど途中まで来
たことはあるが、上の方は未舗装の上
どこに繋がっているのか分からないの
で杉本さんに地図を書いてもらった。

2/3位行くと未舗装となり細い林道が
上へ上へと続いている。砕石の蒔か
れていない道でガタガタするので四
駆で上りたいところだ。
尾根近くの登り切って栃沢へと下る鞍
部に「千本杉・山ノ神」の板の道標が
立っていてここに車を止める。
林道が交差していて1キロ位先に突
先山であろうか?鉄塔の立った頂上
が見えた。
道標に従って100M程先に進むとま
た道標があり30M程下ると「千本杉」
の杭と「山ノ神」の石が安置されてい
た。
この場所は周りは全て杉・ヒノキの植
林帯だがここだけ自然林が残されて
いる。杉本さんに改めて聞いてみな
いと分からないが山の仕事をする人
達にとって神聖な場所の一つであろ
う※。それにしても1000M近い標高
の地で地元との人以外殆ど訪れるこ
とのないところで尾根や道が入り組ん
でいるので何回か来ないと方向性を
失いそうだ。
4Mの切り株は分からなかったが1M
弱の天然杉が何本かありこれを「千
本杉」というのだろう。またモミはスズ
タケの密集する25M程先の藪の中
にありとうとう根元まで今回は近づけ
ず2Mの太さは確認できなかったが
どうもそこまではなさそうだ。でも太い
ことには変わりはない。
その樹木を見学している際樹上で大

きな鳥の鳴き声がした。鳩ぐらいの大
きさで山桜の大木の上を鳴きながら2
匹が飛び交っている。幹に止まる際
キツツキの止まり方であったが何せ初
めて見るので種は分からなかったが
アオゲラではと考えた。姿は見えるが
結構すばしこく樹冠を移動するので
写真が撮れそうでなかなか撮れず、
シャッターチャンスを逃すがやっと何
回かシャッターを押す。夢中になっ
て1時間以上上を見続けたので首が
痛くなりすっかり疲れてしまった。時刻
も夕方がちかずいてきたので山を下り
ることにした。それにしても樹木の見
学に来て今まで見たこともない鳥に
会えて本当にいい時間を過ごすこと
ができた。
家に帰って拡大したら思いがけなくよ
く撮れていてアオゲラではなくアカ
ゲラであった。何回か山で遠くで木を
ドラミングする音は聞いたことはある
がこんな所で見れて尚かつ写真に
撮れるとは本当にいい体験をした。
(写真は「野鳥のアルバム」をご覧
下さい)

2012,6,9撮影

※その後坂本の人に聞いた所、こ
の場所は共有地で春と秋の2回村
人がここに集まり祢宜さん(神主)に
お払いをしてもらうそうです。
(6/23記)

モミ1の目通りを確認
 
モミ1                                    モミ3
先日はスズタケの密集でモミ1の根元まで行けず、静岡県で一番太いかもしれないモミ1の目通りを確認できなかったので
今日はそのモミの根元までスズタケを刈り払い目通りを確認した。メジャーで実測した結果目通りは3.3Mであった。これでも
静岡県最大級には変わりはない。見ての帰りモミ2の手前の20M程斜面を下ったところにモミ3を見付けた。やはり笹で
根元には近づけなかったがモミ1と同格であると思われる。
この日の帰り一色の杉本さんに報告方々訪れて話をしたが、この木以外にも谷筋に7〜8本の大きなモミがあると言うが
道も全くなく場所もガイドなしには分からず探しようがないのでこれ以上の探索は無理だろう。
2012,6,14撮影

樹木配置図
恐らく県下最大のモミ
 
その根元                        約10M離れた所から
モミ3
目通り 3.8M 実測値
樹高 30.0M

神奈川県(丹沢)と山梨県(北杜市、
旧須玉町と旧小淵沢町)には目通り
5M以上のモミはあるが、私の今まで
の経験では県下では残念ながら径
1Mがやっとだ。
しかしここに2Mのモミがあるとの情
報で前回根元までササで行けなか
ったモミ3を見学する。
根元まで約15Mのササを草刈り機で
払い根元に到達。見学するまではモ
ミ1と同格と見えたが根元に来るとそ
れより太く径1.5Mはあるのではない
かと思ったが、メジャーで実測したら
目通り3.8Mであった。
径2Mには遠く及ばないが今の所
県下最大のモミと思われる。
杉本さんの話によればもっと下の谷
の方にまだ太いのがあると言うが遭
難の可能性すらあるので諦めるより
他はないだろう。

2012,6,20撮影
「山の神」の由来を追加

今日来てみると千本杉の30M手前に
この看板が新たに立っていた。坂本の
「愛郷の会」の人々の手になるものだ。
地元の人以外訪れることの少ないこの
地ではあるが、「山の神」や「千本杉」
が山の仕事をする人達によって信仰の
対象になっていることがよく伝わってく
る。

2013,6,9撮影

突先山のブナほか 
とっさきやま
 
左・山頂道標とブナ(目通り1.05M)                       モミ4(目通り1.8M)
これが最大で細いのが登山道脇に10本程度あり                                 ・
 
千本杉峠から見る突先山への林道                  林道の右斜面はよい自然林(コナラ、クリ、ヤマザクラなど)
 
15分行くとこの道標がある               山頂より足久保方面の大棚山。生憎富士山は雲の中
この辺りの道標は全て坂本の「愛郷の会」の人々が付けたという                                                ・
静岡市葵区栃沢
突先山

木は細いので本文の中で簡単に触れま
す。
千本杉峠のモミ1の目通りを実測するこ
とと併せてやって来た。
まず峠に車を止めゲートをくぐって歩き
始める。今日は梅雨の中日で大変よい
天気で気持ちよい。林道の一部はかな
り急坂である。貴重な自然林が南斜面
一帯に残されていて、野鳥のさえずり
も時々聞こえてくるが、嬉しかったのは
カッコウの仲間のジュウイチが聞けたこ
とである。先日本栖湖西方の中之倉
峠で聞いて以来2度目だ。撮影をと
力むがかなり敏感な鳥で逃げられてし
まった。
その先は林道が終わり突先山の道標
のところから登山道を登る。ヒノキの植
林帯の中を親切な木の階段が付いて
いる。立派なものではないが地元の人
のボランティアではないかと感心する。
途中にモミが2本立っていた。
山頂は直ぐだった。私は先日勘違い
してアンテナの見える山が突先山だ
と思ったがそうではなかった。どちらか
というとこのコースは登山者にとって物
足りないのかもしれない。そういう人は
大山辺りや釜石峠辺りまで足を延ば
すのもよいだろう。東には足久保の寂
峰大棚山が近くに見えた。道が不鮮
明で有名な山だ。
この山頂にもしやと思っていたブナが
生えていた。目通り1Mほどの細いも
のであるが、ここが標高1000Mの温
帯林であったことの証明であろう。これ
より細いものを登山道脇で何本か確
認。
山頂で食事をしたり景色を楽しんで
同じ道を引き返した。

2012,6,14撮影

アクセス
千本杉峠から30分見れば十分であ
ろう。

赤沢のケヤキ
 
1                                2
 
3,4                                                 ・
静岡市葵区赤沢

ケヤキ 4本 内2本径1m
目通り 3.0M
樹高 25.0M

ふるさと茶屋から北に200M程の所に
小さな沢があって沢の脇の道を100M
ほど上がるとそこにケヤキの大木が4本
立っていた。
内2本は径が1Mある。他は80p程だ。
どれも樹肌が見えないほど蔦が絡んで
いる。ケヤキとしては大きくはないが載
せることにしました。

2012,6,17撮影



山行記録・再び智者山を目指す 
 
登山口入口から新しく200m程林道造成中                               見事なスギ林

暗い植林帯を抜けると自然林が現れる。東海パルプの所有地らしい(看板あり)。頂上までここから20分
 
西日の射す頂上付近の林の梢は僅かに紅葉が色付き始めた                 山頂南面は伐採され真南に無双連山が見える

山頂道標は塗り直されていた
思い起こせば2009年11月、崩野から智者山
をめざし、智者山から崩野に下りようとしたが道
が分からず智者山林道に下りてしまい、薄暗く
なって方向性を見失なってしまった。その時携
帯で連絡が取れた川根本町の役場の職員に
親切にも車で崩野まで送ってもらった経験があ
る。その時の親切のありがたさと自身の未熟さ
と恥ずかしさと悔しさは今でも忘れない。
それからこの地には何度か来て八草の道を見
付けたり大体の状況は分かる様になった。
がその時登った智者山はそれ以来登ってはい
なかったので今日改めて登ることにした。
登山口まで来ると林道造成中で大分雰囲気が
違う。最近始まったばかりで今日は休みなのか
重機が造成中の林道に置いてある。どの位造
っただろうと思いきや200m位であった。まだ先
に延ばすのであろうか?
その先の登山道は前のままだった。少し間伐
はしてあるものの完全な植林でかなり暗い。一
人で歩くと少し寂しくなってくるかもしれない。
スギの落ち葉で道がわかりにくいところもあるが
緩やかな道で山道としてはいい方であろう。所
々に道標もある。30分ほど歩くと自然林に変わ
ってくる。苔が生えた幽玄の世界である。
天狗石山の分岐から智者山山頂を目指す。な
だらかな道を10分歩けばそこが頂上だった。
南の無双連山を見て南北朝時代この山頂の
徳山城で南朝の鴇氏と北朝の今川氏が熾烈
な戦いをした昔に思いを馳せながら休憩を取
った後来た道を引き返した。

2012,10,8撮影

アクセス
ゆっくり歩いて片道1時間。寂峰の最たるもの
であろう。歩く人は少ない様だ
※川根本町ですが静岡市の項に載せました
林道もう1ヶ所造成
 
智者山林道に登る近道の道標。荒れているが左上に登る                        八草・崩野への登山道の道標
右に白く見えるのが造成された林道                                                ・






造成は更に右100mされていた。今回はここで終わりの様だ
左端のスギに智者山への道標が見える(10/20撮影)


先日に続き再びやってきた。
今日は八草・崩野への登山道を確認しよう
と八草辻からゲートを抜け林道を下る。以
前カーブになっていたところから北へ新た
な林道が造成されていた。1年位前に造
成された様だ。どの位行くだろうと進むと
400m進んだ沢の手前で道は終わってい
た。
以前歩いた智者山への近道はこの林道
で寸断されていた。継きがどのようになっ
ているのか捜したが、目星を付けたところ
で見付けることができた。
八草・崩野への道は林道から木の階段
が付けられ残されていたことにホッとす
る。しばらく歩いてみたが歩く人は少な
い様だ。

2012,10,12撮影
智者山神社登山道を歩く
 
登山口の鉄の階段と道標                          暗いヒノキの植林帯の登山道
 
植林帯を抜けた灌木帯の境                        山頂は間近。境に道は付いている
まだ登ったことのない智者山神社からの
登山道で山頂を目指す。
造成中の登山道道標から更に林道を1
q先に登山道は付いている。登る人が
少ないのでススキに覆われた鉄の階段
を登る。
ヒノキの暗い植林帯を30分、尾根に付
いた急な道であるが、うまくジグザグ切ら
れ急な割には歩きやすい。道もしっかり
している。唯歩く人は少なく月に1〜2
名位であろうか?
植林帯を抜けると一転明るくなり雑木
林との境に出る。標高は約1220mだ。
境の道を20分ほど登ると山頂だった。

2012,10,20撮影