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ブナの宝庫 パノラマ台縦走路
 
以下は直径1M以上のブナを掲載します   ブナ2                                           ブナ4
 
                            ブナ6                                            ブナ8
 
                              ブナ9                                         ブナ10
 
                               ブナ11                                   ブナ12
 
                               ブナ13                                     ブナ14
 
                              ブナ16                                      ミズナラ
 
                             ブナ18                                        ブナ19
 
                               ブナ20                                       ブナ21,22
 
アカマツ1                               アカマツ2
 
ツガ1                         アカマツ3
 
コナラ                           アカマツ4(枯死)
     
                     ツガ2
 
中之倉峠近くの尾根道                            パノラマ台に近くなった尾根道
 
2箇所ササが道に被さる(歩くには支障なし)                                分岐の道標
 
分岐からパノラマ台(約200M)は広い道                             東屋があります(霧にむせぶ)

富士山の溶岩流と富士五湖の形成(パノラマ台)
 
パノラマ台からの下山道は一層よくなる                     烏帽子岳には中継アンテナが
 
登山口の道標。東海自然歩道でもあります。手書きの富士が懐かしい。                           ここはコナラの極相林     ・
  
90p以下のブナを掲載します   ブナ1                 アカマツ(右)とシナノキ?の合着樹                      ブナ2
  
                ブナ6                                ブナ7                              ブナ17

               ブナ17
身延町中之倉から根子
から富士河口湖町精進

大きなブナのみ掲載
ブナ4
目通り 3.5M
樹高 15.0M

ブナ6
目通り 5.0M
樹高 20.0M

ブナ8
目通り 4.0M
樹高 20.0M

ブナ12
目通り 6.0M
樹高 5.0M
大きなウロがある

ミズナラ
目通り 5.0M
樹高 25.0M

アカマツ3
目通り 3.0M
樹高 20.0M

ツガ1
目通り 2.4M
樹高 20.0M

コナラ
目通り 5.0M
樹高 20.0M
6本に根元で株立ち

アカマツ4(枯死)
目通り 4.0M
樹高 20.0M

ツガ2
目通り 4.0M
樹高 15.0M
アカマツに似た肌


午後から降水確率70%であったが朝は
雨は降っておらず空は明るいので予報
が外れることを期待して出かけた。
先日中之倉峠に登った際、東に向かう
尾根と登山道を確認、この道がどうもパ

ノラマ台に続く道ではないかと確信し
た(道標はなかったが)。それこそ道は
ないのではと思っていたが意外やかな
りよい道で時々歩く人もいる様に感じた。
今日はこの道を通って、約45年前一
度登ったパノラマ台に行き、そこから
本栖湖に下りる様コースを考えてみた。
10時に中ノ倉の登山口を登り始める。
中之倉峠の手前の分岐を東に進む。
大岩を過ぎ前回見たミズナラのあると
ころを越えて更に奥へ。感心するのだ
が本栖湖周辺の山はどこも植林はほ
とんどなく自然林だ。ここは特に全く
の手づかずで、すっかり葉が伸びて夏
の佇まいとなったミズナラの林は原始
の世界を彷彿とさせる。私の好きな尾
根道の一つだ。いや私だけではない
だろう。自然の好きな日本人なら誰で
も気に入ってしまうに違いない。。
それとこれも感心したのだが尾根は少
しは起伏があるのだが、きつい所は道
が巻いているので凄く楽だ。どちらか
というと散歩に近い。
丁度半分位を過ぎたであろうかブナが
ぼちぼちでてきた。中には径1M程の
ものが混じる。そんな写真を撮りながら
の旅は楽しい。
森は益々濃く上の葉に雨がポツポツ
当たり始めたのだろうか?音がする。
しかし葉が茂っているので雨具がなく
ても全くといってよいほど濡れない。
薄い霧も出てきて森が一層暗くなる。
こんな日に一人でここを歩くとすれば
少々寂しくなってしまうのだろう。笹藪
のある近くにこの日最大とも言えるブ
ナ6が立っていた。ブナとしては最大
級に近い。ツツドリが鳴き、道に今朝
歩いたのだろうか?シカの足跡がズッ
と続いていた。
ここを過ぎると道が急になりジグザグ
で山頂を目指す。一気に尾根に出た。
そこに大きな道標が立っていた。傘
は持っていないのであったホオノキの
葉の下で食事とする。すぐ側でコルリ
がしきりに綺麗な声で鳴くがとうとう姿
を見ることはできなかった。
広い尾根道を200M程進むと東屋
のあるパノラマ台だった。その途中に
も3本の太いブナが立っていた。パ
ノラマ台は霧の中でその”売り物”の


富士山の眺望は全くない。45年前
に来た時は真夏の暑い時で開けた
ここからは富士山がよくみえたような
気がする。その淡い思い出が頭の中
をよぎってゆく。
ここからはジグザグの尾根道を一気
に下る。一気に下ると思えばまた登
り返しがあり少々苦しい。その途中に
これも今日の最大級か?ブナ12が
立っていた。根元付近に大きなウロ
があり枝も途中で折れたりして少々
痛々しいがその風雪に耐えた風貌
は巨樹探訪の醍醐味だ。300年の
風雪に耐えたこの山の主に違いな
い。
アンテナのある烏帽子岳の前後には
驚くことに径1M以上の大ブナが多
い。2002年三方分山を歩いた時山
頂近くでブナの大木を見付けて以
来この近くではブナは見なかったが
ここにブナの巨木があったとは、来
てみないと分からないものだ。最大
の収穫だろう。”ブナの宝庫”と名付
けたい。
ジグザグに切られているからまだよい
が350Mの落差の下りは足がガクガ
クしてくる。きっと登りの時も苦しいの
だろう。道は広く本当に整備されてい
る。途中にアカマツやツガの大木があ
ってせめてもの救いである。とうとう登
山口に下りてきた。そこはコナラの
極相林で背の高いコナラが多い、美
しい森だ。
R300ができるまではこの道を人は歩
いたのだろうか?暗い原生林に東海
自然歩道が付いていた。東海自然
歩道のここだけ歩いても”価値”があ
る様な気がする。今は暗いが落葉し
た時期や雪が積もった冬の佇まいも
見てみたいものだ。その途中には
大きなアカマツがありその大きさに
少々色めき立ったがよく見ると枯死
していて残念であった。

2012,6,12撮影

アクセス
危険な所はありません。ただ冬は
50pほどの雪がある時がありそうな
ので注意が必要です。
距離が少々長いです。

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