もうこの怪我をしたオオハクチョウは私にとって珍しくないし、写真も珍しくないのですが
何故載せるのか?また昨11月10羽飛来した際には、大騒ぎして嬉しい嬉しいとはしゃ
いでいた人が何故見にも来ないのか?誰かがあんなもの見るなと言っているのではな
いかと思うほど来ないので、野鳥の「名誉にかかけて」敢えて載せています。これらの人
は「野鳥は可愛い」などと言って褒めそやす反面、野鳥の置かれている「現実が厳しい」
という一面から目を反らさせる意図があるのではと考えざるを得ません。本当に厭らしい
人達です。この人達の野鳥写真を撮る態度に疑問を抱かざるを得ません。こんな「不思
議な現象」が続いているので「こんな野鳥もいるのだと」その為に載せています。これら
の人は11月再びオオハクチョウが飛来した際には再び嬉しい嬉しいと大騒ぎし始める
のでしょうか?そういう嬉しさの影で人間の無関心によって、あるいは「行政の怠慢によ
って」、傷ついたり死んだりする野鳥がいることにも「関心」を持って欲しいのです。ただ
写真を撮って「いい大人がまるでガキのように興じる」のではなく、こうならないようにす
るには「どうしたらよいのか?」と考えて欲しいのです。
では私の考えは、写真を撮ることと共に、野鳥の「生態」や「治癒力」、その「逞しさ」などを
知りたいと思い撮っています。今回もそれです。
加藤島には昨日もいませんでした。今日はいるのではと思い行きましたがいませんでし
た。ハクチョウのこと「どこかの繁みに隠れているに違いない」と思い他の水鳥を撮ってこ
こを去りました。
それから暫くして流通通りを隔てた同じ第2工区立石に来ました。暫く歩くとカルガモガ数
羽飛んで逃げましたが他の鳥は全くいません。もう少し進むと池が広くなった所の100
m先に忽然と言って良いほどにこのハクチョウが1羽現れました。「飛べない飛ばない」
と思っていたハクチョウが目の前に現れて一瞬我が目を疑った位でした。ハクチョウらし
くゆっくりと泳いでいます。しかし私を見て警戒したのか少しずつ向こうへ遠ざかって行き
ました。
このハクチョウを見た時すぐ加藤島にいた怪我をした個体と分かりました。怪我をした2
月以来ずっと加藤島で1羽単独で「自然治癒」してきましたが、やっと100mは確実に飛
べるようになったようです。というのは加藤島にいる所と立石にいる所とでは直線距離に
して約100mあります。飛ばず歩いてもこれる距離ですが、その真ん中には交通量の激
しい幅30mの流通通りがあります。ここを歩けば人間もひかれますが野鳥なら完全に
ひかれます。ですから「飛んできた」と言わざる負えません。
これは私の推測ですが、何故立石に来たのか?それは立石で親兄弟と過ごした時期を
思い出したからでしょう。親兄弟が既に2月末北国へ飛び立ったことも知らずここに来れ
ば再び親兄弟に会えると思ったからでしょう。しばらくはそんな気持ちで親兄弟を捜し回
るでしょうが、完全に「いない」と分かった時には再びショックに見舞われるのかも知れま
せん。ハクチョウの親子の絆はそれほど強いと思われます。
心配なのは今日も平日ながら20名ほどの釣り客が第3工区だけでも来ていました。そ
の針が切れて捨てられたら、その針に野鳥が巻き付かれたならどうなるのか?恐ろしくて
たまりません・・・。早急に1月不審死したハクチョウの死因を公表して欲しいものです。
公表すると何か都合の悪いことでもあるのですか?このまま「放置する」と益々「傷は深く
なる」ような気がします。取り返しが出来ないようになる気がします。

2023,4,14撮影

,続編 今度は立石から加藤島へ飛翔

   

立石へは4/19に来た時は上のようにいましたが、今日4/22来るといませんでした。
何処へ飛び立ったのか分かりません。一番可能性が高いのが、元いた加藤島へ戻るこ
とです。加藤島へ来ましたが、今まで良くいた場所にはいません。土曜で工事が休みな
ので工区へ入らさせて貰いました。奥まった所を探しましたが見つかりません。すると一
人の男性が現れて、あの藪の向こうにいるよと教えてくれました。藪の間からやっとチラ
ホラ見えるだけでしたが、確かにいました。これでこのハクチョウ、第2工区の加藤島と
立石を往復したことになります。
私の予想ではここで越夏すると思われますが、果たしてどうなるのでしょうか?皆様はど
のように予想されますか?
                          
2023,4,22撮影・記             

大きな傷口跡が見えた

今日来てみたら、オオハクチョウは元気でいました。
羽繕いやストレッチをしてくつろいでいました。その1シーンの写真ですが、怪我の傷跡
がはっきり写っていました。場所は翼角という次列風切の場所です。何が元でこういう傷
跡になるのか判定できません。短距離は飛べるようになったのですが、果たして長距離
はどうでしょうか?

2023,4,29撮影 5,3記

オオハクチョウ渡去か?(この記事は→)
2023,5,4記

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