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火打山のブナ他(妙高市) 


杉ノ原スキー場よりの左・火打山、右・妙高山

笹ヶ峰牧場よりの左・焼山、右・火打山
  
オオバボダイジュ?                         ブナ1                             ヤチダモ?
  
ブナ2                                ブナ3(コブあり)                         ブナ4
  
ブナ5                              ブナ6                            ブナ7(最大)
  
ダケカンバ1                     ダケカンバ2本 2,3                     ミズナラ
     
                ブナ8 これは1本です                ブナ9 ブナ8の横
 
笹ヶ峰牧場横の白樺林                            正面・天狗山?
 
無料駐車所 既に何台か車が・・・                              最初だけだと思ったら延々とつずく木道
 
細いが見事なブナ純林です                            遊歩道との分岐
 
枯れた木にキツツキ(多分アカゲラ)が開けた穴                         森は段々深くなる             ・
 
山頂までの目盛(1つ増やすのは大変だ)                             黒沢橋 冷たい美味しい水
 
十二曲 段々山道らしくなってきた                       十二曲終了
 
岩がゴロゴロした急斜面を過ぎると針葉樹が出てきた                      初めて残雪が現れる
 
その後雪原となる 夏道は雪の下なのでリボンと踏み跡を頼りに                日本一の豪雪地帯 オオシラビソの8m位上まで雪に隠れるのか

富士見平付近からの右・火打山、左・影火打。 昔登った北海道大雪山のような雰囲気
 
高谷池ヒュッテまでは巻き道                            ここのダケカンバは雰囲気がある コマドリ、口笛の様な鳴き声はウソか
 
木の周りの雪は融けたが、まだ1mある                    高谷池ヒュッテのベンチを借りて昼食
 
天狗の庭 時々薄い霧が出るが山の天気としては最高の方だ                       2250m付近でハイマツが現れる
 
   山頂も手に取る様に                                 ハイマツの様に這う様に生えるカエデ?(群生) 私の図鑑には載っていません・・・
 
ヘビの様にくねったダケカンバ。風と雪の重みで曲がってしまったのだろう               もうこれ以上高いところはなし。残念!ライチョウ見えず・・・。
新潟県妙高市杉野沢
火打山

ブナ1
目通り 4.0M
樹高 10.0M
空洞あり、蔦が絡んでいるかなりの老木

ブナ7
目通り 4.0M
樹高 25.0M
※ブナは径1M以上のみ表示。写真はいず
れも径80p以上

オオバボダイジュ?
目通り 3.0M
樹高 15.0M

ヤチダモ?
目通り 2.4M
樹高 15.0M

ミズナラ
目通り 4.0M
樹高 25.0M

ライチョウ(雷鳥)は北アルプス、南アルプス
を中心に日本に約3000羽いるという。ここ
頸城山塊の火打山には日本の東限※のラ
イチョウが約25羽いるという。氷河期に大陸
から入ったライチョウは氷河期の終わりと共
に高山に隔離され、その一部がここに残っ
たのだろう。そういう意味ではここのライチョウ
は貴重なものだ。立山の室堂ではバスから
降りれば比較的簡単に見れるという。
1月から野鳥観察を始めた私は今この趣味
に「はまって」いる。その貴重なライチョウを自
分の足で歩いて是非写真に撮りたいと思っ
て遙々やってきた。60半ばを過ぎて標高差
1100Mの高山に登るのもこれが最後かもし
れない。
前日に高速で妙高高原に着き、スキー場の
近くで車中泊とする。朝薄暗い内に起き6時
には登山口の駐車場に着く。この道は観光
バスも通れる広い道だった。梅雨のなか日
で朝から天気は上々だ。来る途中妙高山や
笹ヶ峰牧場から火打山も綺麗に見えた。こ
の天気ならよほどのことがなければ天気は
崩れないし山登りの安全にも問題はないだ
ろう。
6時に登山口を出発する。2・3のホームペ
ージでは山頂まで4時間半で歩いているが
私は正午辺りまでに頂上に着ければと計
算した。
最初は木道のついたブナの樹林帯の緩や
かな道を登る。太いのは少ないがほぼブナ
の純林で黒沢橋に着くまで約1時間半延々
とつずく。本当に見事な貴重なブナ林だ。
コルリやコマドリ、ジュウイチ、カッコウ、ウグ
イスなどの声が気持ちよい。花もマイズルソ
ウやエンレイソウなどが咲いていた。今日
は平日なので登山者は少ないのだろうが、
2・3のパーティーに追い越される。
黒沢を越えると本格的な登山道で十二曲
というが急な登りになってくる。最大のブナ
やミズナラの大木を見た。またダケカンバ
の大木もある。その林床の登山道脇には
これは初めて見るシラネアオイが咲いてい
た。薄いピンクの大きな花が美しい。以前
から見たかった花の1つだ(「アルバム野
の花 山の花」をご覧下さい)。
そこを過ぎると尾根に付いた岩が多い急な
道となる。樹相も変わりブナが終わってダケ
カンバと針葉樹が出てきた。オオシラビソ
かもしれない。日本の名だたる豪雪地帯
の1つで残雪が現れた。周りは針葉樹一
色になってきた。これからは針葉樹林の中
の雪原の道を登る。雪は締まっているので
沈むことはないが踏み跡が色々ついてい
て間違いやすい。尾根に付いたリボンを
基本的には外さないことだ。
1時間以上歩いただろう。富士見平という
付近で目の前に残雪を被った火打山が
目の前に現れた。その優雅で美しい姿は
20年ほど前歩いた北海道の大雪山を思
い出させた。しかし山頂はまだまだ遠いし
高い。本当に行けるのだろうかという気持
ちがよぎる。しかしここまで来たのだから
元気を出してゆくより他はない。
向こうに高谷池ヒュッテが見えてきた。こ
こは巻き道で雪もないが根っこなどが出
ていて歩きにくかった。4時間半かかって
ヒュッテに着いた。ベンチをお借りして前
日コンビニで買ったおにぎりを2個食べる。
この先は緩やかな一面の雪原がつずく。
そこを進むが時々薄い霧が流れては消え
てゆく。天狗の庭という所も雪原であるが
夏は湿原なのだろう。一部雪が融けたと
ころに小さいミズバショウが僅かに咲いて
いた。
その先は尾根への道で尾根に出ると妙
高の関・燕方面の谷が見えた。この尾根
道は比較的なだらかで雪もなく今日一番
の高山植物の多いところだった。マイズ
ルソウの小さな花、サンカヨウの白い花の
群生が印象的だった。ハイマツが出てき
た。その中を歩き最後の残雪の急坂を重
い足を運ぶ。

とうとう頂上にやって来た。頂上はハイマ
ツに囲まれた少し開けたところである。火
打山の杭がポツンと立っていた。途中で
ライチョウを山頂で見たとの情報で狭い山
頂を見回すがその姿はどこにもなかった。
15分ほど待ってみたがとうとう現れなかっ
たので諦める。この大きな火打山で僅か
に25羽のライチョウ、どちらかというと本
当に「運がよくなければ」見ることはでき
ないだろう。こんな遠くまで大変な思いを
して来たのに見れなくてある意味では”
残念”だが私の”思い”はライチョウに伝
わったに違いない。ここでのライチョウが
それほど”貴重なもの”であることが逆に
分かった様な気がする。
頂上に着いたのは1時半だった。4時間
半どころか7時間半かかってしっまった。
我ながら情けないがこれが精一杯だ。そ
して今日は下山して車を運転して自宅
に帰らなければならない。これ以上長
居はできないので諦めて下山する。
腹が減ったのでヒュッテで300円のカッ
プラーメンを食べる。これが美味しかった
こと。300円以上の価値は十分だった。
来た雪原の道をひたすら下る。順調に
見えたが岩がゴロゴロの急坂で足が吊
ってきた。無理をすると歩けなくなってし
まうのかもしれないと休憩を多く取る。助
けてくれる人もいないし自力で下りなけ
ればならない、これが登山だ。夜中に
家に着けばいいやと開き直る。
何とか黒沢に着いて汗で流れてしまった
水分を取るため黒沢の冷たい水をガブ
飲み。これで生き返った様な気がした。
後は木道の付いた道をひたすら下れば
よかったが、これが意外に長く大変だっ
た。こんなに往きに歩いたっけ?この木
道は疲れた足に意外と助かった。若い
人なら兎も角、年寄りにとっては火打山
は意外に手強い。中には帰りに足が吊
って歩けなくなった人も過去にはいたの
ではないかとブツブツ考えている内に登
山口に着くことができた。7時過ぎだった。
もう薄暗くなった駐車場には車は1台も
なかった。

2012,6,29撮影

アクセス
標高差1100Mあり距離も比較的長い。
残雪の時は尚更時間が掛かる。
自分の体力にあった計画を。ヒュッテに
泊まるという方法も選択肢。
※ちなみに南限のライチョウは我が
静岡県の南アルプス・イザルガ岳(2
540m)である。その北東5qの茶臼
岳2604mに行くには大井川上流畑
薙という所から一泊を要する険しい登
りだ。





































車中泊のスキー場から東に見えた
黄昏の野尻湖
(一枚忘れていました)

白樺峠のミズナラ(松本市)
 
松本市奈川
白樺峠

ミズナラ
目通り 2.5M
樹高 15.0M

白樺峠がタカの渡りの有力地と知られ
全国からバーダーが訪れるようになっ
て20数年が経ったという。
サシバを中心とする渡りのピークは9
月下旬である。この日も来てみると全
国から100名以上が訪れていた。
2時過ぎに着いたがサシバの渡りを初
めて見ることができた。
このミズナラは観察を終わって峠から
下りてきた時駐車場の近くで見付け
た。最初シナノキとも思ったが葉を見
るとミズナラだった。決して大きくはな
いが旅の記念に載せることにした。

2014,9,19撮影

アクセス
乗鞍高原及び奈川湖の起点からの
中間点でそれぞれ車で30分。
積雪期は冬季閉鎖になるようです。
市役所に問い合わせ下さい

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