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箱根支所前の杉並木(箱根町)
 
最大のスギ

5pほどうっすら雪化粧の芦ノ湖

杉並木

バス停箱根支所前
神奈川県箱根町
バス停箱根支所前

スギ
目通り 5.0M 最大
樹高 30.0M 最大
ざっと100本ほど

1週間ほど天気がよくなかったが、
雨は止んだので、久し振りに芦ノ
湖辺りまでやって来た。山中城跡
辺りから上は道路の周りにうっすら
と雪化粧をしていたが、道路の積
雪はなくノーチェーンで運転でき
た。箱根峠を過ぎ芦ノ湖に下る途
中の茶屋の駐車場から見る芦ノ湖
は雪化粧のためかいつもと違う静か
な雰囲気を醸し出している。
湖畔の恩賜林公園手前の杉並木
は今までも見たことはあるが、写真
を撮ったことはなかったので、車を
止めて見ることにした。
距離でいえば250Mほどの半分ほ
ど歩いてみたが、雪化粧で不浄な
ものを覆い隠すような凛としたスギ
の巨木が時代を超えて迫ってくる
ような気がした。
意外や、スギの大きさや間隔が不
揃いで、斜めに生えているもの、合
着しているものなど色々あった。昔
の東海道で植えられて300年位は
経っているのでこんなこともあると思
われるが、原因は何だろうか?と考
えてしまう。

アクセス
三島駅から車で45分

2010,2,18撮影

長興山のシダレザクラ(小田原市)

ほぼ満開であった

50M上方より撮す。添え木で上が平になり、 私には羽を広げた鳥が向こうへ飛んでいるように見えるのだが・・・
   
寿塔後ろの最大のスダジイ                シダレザクラの上にある最大のイヌマキ
  

サクラの前に休憩所とトイレがあります

 付近はハイキングコースにもなっている

                                                    

寿塔の後ろにスダジイの大木が2本                シダレザクラだけでなくこちらにも注目を!
小田原市入生田470(いりゅうだ)
長興山紹太寺(「しょうたじ」ではなく「し
ょうだいじ」と読む)

シダレザクラ
目通り 4.7M
樹高 14.0M
樹齢 340年
枝張り 18.0M
S32、3,30 市指定

スダジイ 寿塔後ろ(最大のもの)
目通り 6.0M
樹高 15.0M
空洞がある

イヌマキ (最大のもの)
目通り 4.5M
樹高 20.0M
捻れが目立つ古木
いずれも市天然記念物の樹叢の中にある

このシダレザクラはかなり有名であるが
今まで見ていないので出かけることにし
た。
東名で沼津まで行き、最近できた伊豆
縦貫道を長泉町を通って三島の箱根寄
りの松並木の上でR1に交差する。この
先はまだ工事中のようである。渋滞で有
名なバイパスを通らないのでかなり短縮
できる。しかもここまでは無料だ。将来は
伊豆市に抜けるようであるが、大回りでも
山間部を通るので快適である。伊豆や
箱根の観光に役立つであろう。この発想
が素晴らしい。(しかしよく考えてみると
今ある観光客相手のロードサイドショップ
はいずれは大変になってしまうだろう)
箱根峠から先は箱根新道を使う。有料だ
けあってこちらも快適だ。しかも料金も安
い。
紹太寺は小田原藩主稲葉氏が寄進した
そうで、今は小さいが、かっては10町歩
に7堂伽藍を構え修行僧も大勢いた由
緒ある寺だ。(案内板による)
このシダレザクラは2代目藩主稲葉正則
により1669年に植えられたという。
渡辺典博著「巨樹・巨木」の20年前の写
真を見ると以前はサクラの周りの柵をかな

り近くまで歩けたようであるが今は違うよう
だ。それと4本ある添え木もなかった。
岐阜の薄墨桜、山梨の神代桜、河津桜の
ように人でごった返しているのではと心配
したがそれほど多くの見学者はいなかっ
たのが却ってよかった。
サクラの上方には市指定の樹叢がありス
ダジイやイヌマキの巨木が多くある。紹太
寺は幕末に燃えてしまったが、この辺りは
焼失を免れ残ったという。シダレザクラも然
りであった。

2010,4,7撮影

アクセス
小田原駅から車で20分位であろう。
臨時駐車場の料金が1000円とちょっと
痛いが、一部サクラの保存に回されると
いうことで納得。






四阿屋山のブナ(東筑摩郡筑北村) 
あずまやさん

ブナ1 (後ろは神社)                ブナ2

ブナ3         ブナ4

ブナ5         ミズナラ

山頂のブナ林です

さかきた駅近くの案内図

途中の登山道の様子 長い巻き道の周辺は見事なアカマツ林です

山頂手前400Mの展望台にある俯瞰図
ステンレスでできた綺麗な図が逆光で真っ黒
天気がよければ松本から西に見える蝶ケ岳、常念岳以北のアルプスが一望。右手前は聖山
  
曹洞宗硯水寺の山門                         東山集落の標識             東山は高原キャベツの栽培が盛んなようだ
鎌倉期の本尊阿弥陀如来座像は県文化財       四阿屋山は櫛形や馬の背のような形をしている

登山口の道標とすぐ先の看板 青柳城の遺構か?
 
分岐の道標 刈谷沢登山口が一番近いようだ                         登山道に咲いていた花々 左ウツボグサ? 右カンチコウゾリナ     

山頂に咲いていた花々 左ヤグルマソウ 中キバナノヤマオダマキ 右ツルキツネノボタン(本来花弁は5枚であるが4枚落花したものと思われる)

ブナ等所在図

東筑摩郡筑北村坂北

ブナ1
目通り 3.0M
樹高 10.0M
傷みがきている

ブナ2
目通り 2.1M
樹高 15.0M

ブナ3
目通り 2.4M
樹高 15.0M
根元に大きなウロがある

ブナ4
目通り 2.4M
樹高 15.0M

ブナ5
目通り 3.5M
樹高 10.0M
分岐しているが太さからいえばこれが
最大かもしれない。現地では気が付か
なかったが、写真をよく見ると幹の上が
折れている所があるように見える
ミズナラ
目通り 1.5M
樹高 12.0M

久し振りで一泊で信州に樹木見学
に訪れた。
最初に選んだのは、よく見る平ちゃ
んのHP山岳巡礼の「四阿屋山」だ。
菅平近くの四阿山は有名であるが、
この山は「屋」が1字多い。山頂近く
にブナの原生林があるとの記載に
興味を引かれた。     おみ
中央道から長野道に入り麻績ICで
下り役場を目指す。来る前に役場に
電話をして登山ルートを確認してお
いた。ルートはいくつかあるようで、平
ちゃんは草湯温泉の方の林道から入
っているが西の方から入った方が分
かりやすいような気がした。
さかきた駅の近くに案内図があり昔は
青柳宿で賑わった時代があったようだ。
この辺りは生まれて初めて来る場所で
何も分からない。体育館の所から山を
目指す。しばらく行くと古刹硯水寺が
あった。時間の都合で写真だけ撮る。
しばらく行くと東山集落が見えてくる。
半分位収穫が終わったのであろうか?
高原キャベツ畑が広い。林道は更に
つずくが標識もあり間違うことは無いで
あろう。15分ほど行くと教えてくれたよ
うに道が広くなった所に出た。そこに
四阿屋山登山口の道標があり登り始
める。道はしっかいしている。しかもな
だらかだ。というよりこの道は巻き道で
アカマツ林の中をほぼ平行にうんざり
するほどつずく。平ちゃんによればこ
の辺りは「マツタケ」で有名な所らしい。
ということは秋になればこの松林にマ
ツタケが生えてくるのであろうか?そん
なことを想像しながら歩く。そのうちに
権現という刈谷沢からの分岐に着く。
ここから尾根道になる。少し急になる
がたいしたことはない。しかし一向に
ブナは出てこない。尾根の東はアカ
マツ林、西は広葉樹林だ。ブナはある
のか?不安がよぎる。展望台に着いた。
天気がよければ景色がいいだろう。今日
は霞んでいる。
尾根は更につずく。そして聞いていたよ
うに山頂の神社に着いた。階段の脇にブ
ナは果たしてあるだろうか?と、反対側に
廻る。すると確かに階段の脇に大きなブ
ナはかなり斜めに立っていた。が・・、か
なり傷みがきていて葉も疎らだ。周りを見
渡すと急な北斜面に確かにブナの原生
林があった。何故北斜面だけにあるのか
は分からないが・・。何本か大きいのを選
び写真を撮る。ブナの見学に夢中になっ
てとうとう「ブナ原生林」の看板のある三
等三角点の山頂に立つのを忘れてしま
った。
この山頂の神社は正直言って荒れ始め
ていて残念だ。村が過疎になり若者が村
を去って、こんな山頂にある神社には下
の村の人も殆ど来ることはないだろう。昔
下には城もあって、50年前か100年前か
いやもっと前かもしれない。年に何度かは
村の人が集い祭りをしたりして賑わったこ
ともあっただろう。そんな往時の様が偲ば
れる。

アクセス
このルートは距離が2.4qとチョット長い。
1時間半位は見ておいた方がよいだろう。
刈谷沢のルートは1.4q(50分)とある。

2010、7,7撮影



















四十八池のコメツガほかと志賀山のハイマツ(山ノ内町) 

コメツガ1(最大)                     コメツガ2

コメツガ3(連理になっている)             ダケカンバ1

ダケカンバ2

志賀山山頂とハイマツ(見える後ろにかなりの群生がある)
  
分岐付近の木はどれも根上がりで地面から盛り上がっている

渋池にある案内図

早朝の田ノ原湿原は霧に覆われていた(やや望遠で撮す)

朝日が射した笠ヶ岳と熊ノ湯スキー場(前山にて)

最初の池・渋池 後ろは横手山

コメツガを中心とした原生林、下はクマザサ。広い遊歩道がつずく。小鳥も鳴いている

四十八池と右裏志賀山、左志賀山。 手に取るように見えるが意外と急で大変だった

志賀山直下より池を望む。池は3つありこれは真ん中のもの。ここから見ると志賀高原には広大な原生林が続く

奥志賀の山々 正面は寺子屋峰と東館山スキー場?(志賀山山頂直下にて) 
エメラルドグリーンの大沼は右の裏志賀山の陰で見えなかった。後で知ったことであるが裏志賀山からは見えるらしい(残念・・・)
  
池めぐり登山口                前山湿原にて                    十字路(分岐)、鉢山もここから行くらしい
  
                 志賀山神社の鳥居(四十八池)            志賀山山頂          すぐ先の志賀山展望盤、後ろにゴヨウマツが・・
  
分岐付近の志賀山説明看板              四十八池では環境保護のため環境省がトイレ建設中   帰りは前山から朝動いていなかったリフトを使う
  
登山口に咲いていた花々→ 左キンバイソウ?          中?(この1輪のみ)                右ニッコウキスゲ(少し咲いていた)
最初キクザキタカネミミナグサと思いましたが違うようです
  
登山口に咲いていた花々 左ヨツバシオガマ(ヨツバシオガマは種類が多いらしい) 右同色違い?(沢山咲いていた)   前山手前の池塘のワタスゲ
    
渋池にて ノハナショウブ                        四十八池湿原にて 左シロバナショウジョウバカマ? 右モウセンゴケ
  
四十八池の湿原にて 左白い花はタニギキョウ?            中ヒメシャクナゲ                          右マイズルソウ    
1年ぶりに名前が分かりました。ヒントは焼額山
の稚児池の説明看板にヒメシャクナゲという木が
書いてありました。尾瀬などの高層湿原に生える
高さ30センチほどの木です。氷河期の
遺存種かも知れません(2011,7,30記)
   
志賀山登山道にて 左アカモノ(ツツジ科・木)  右ゴゼンタチバナ                           四十八池の説明文

前山湿原のワタスゲ
図鑑を見て知ったことだが、この白い綿毛は果実=果穂で花ではない。花はこの前に咲くらしい。
北半球に約20種、南アフリカに1種、日本には3種あるという(他はエゾワタスゲ−大雪山、ヒメワタスゲ−北海道・東北地方)。
下高井郡山ノ内町志賀高原

ツガ1
目通り 2.7M
樹高 15.0M

ツガ2
目通り 2.4M
樹高 15.0M

ツガ3
目通り 2.4M
樹高 15.0M

ダケカンバ1
目通り 2.4M
樹高 20.0M

ダケカンバ2
目通り 2.1M
樹高 20.0M

2番目に選んだのはやはり平ちゃんの
山岳巡礼より「志賀山・・」を見てやって
来た。3番目に選んだ群馬県長野原
町万騎峠に行くに軽井沢に出てしまう
とかなり北に戻らなければならないの
で志賀高原に泊まることにした。
志賀高原は昔スキーで何度か来たこ
とがあるが、夏は初めてかもしれない。
梅雨の晴れ間で昨夜降った雨も止み
雲1つないいい天気だ。田ノ原湿原に
来ると霧が湿原を覆い幻想的な風景を
醸し出している。既に何人かのカメラマ
ンがいて多分素晴らしい写真が撮れた
ことであろう。
四十八池の登山口は昔泊まったことの
ある熊の湯の硯川ホテルの前にある。道
標に従って前山スキー場の林間コース
を歩き始める。道はややぬかるんでいる。
山頂近くなると池塘があって可憐なワタ
スゲが花を添えている。頂上の前山から
は笠ヶ岳初め志賀高原の眺めが素晴ら
しい。
池めぐりコースの看板に従って奥に進む。
一面ワタスゲの湿原を過ぎると渋池が見
えてきた。更に奥に進むと森が段々深く
なって行く。下はクマザサでそこにコメツ
ガを主体とした原生林が広がる。来る前
の想像では志賀高原は草原に覆われて
いるのではないかと思ったが、来てみると
全く違って素晴らしい原生林が続く。ミソ
サザイやカッコーなど10種位の野鳥が囀
っている。
現在四十八池にトイレを建設中で広い道
を資財の運搬に使っているので一部ぬか
るんでいる箇所もあった。この日一番太い
コメツガは志賀山への分岐のやや手前に
立っていた。すぐ脇に「原生林の生い立ち
」という大きな看板が立っているので分か
るだろう。
志賀山への分岐付近は木が根上がりにな
っているものが多い。原因はよく分からない
が、考えられるものの1つは根が火山の岩
を把みその上に立っているか、2つは昔
凄い流水に根元の周りの土砂が流された
かのどちらかと思われる。
四十八池に着くと尾瀬のような規模は小さい
が拓けた湿原が現れた(尾瀬より約500M
高い)。木道がありその先に志賀山が手に
取るように見える。湿原に咲いている花の写
真を何枚か撮る。分岐近くにあった志賀山の
説明看板にハイマツがあると載っていたので、
急遽予定を変更して志賀山にハイマツを見
に行くことにした。
楽そうに思われた道も意外に急でしかも大き
な岩がゴロゴロしたり根が絡んだりで歩きにく
かった。尾根の分岐に出て行き止まりの裏志
賀山はやめ志賀山に登ることにする。少し下
った鞍部にハイマツが見えてきた。左を見る
と火口原湖であろうか小さな池も見える。ハイ
マツはこの鞍部の北斜面に一定の広さを持
って生えていた。標高は約1950Mだ。※
そしてやっとこ山頂に着く。山頂からの志賀
高原の山々の景色は素晴らしかった。山頂
からの下山道も来た道と同じく岩や根そして
ぬかるみで歩きにくかった。
分岐に戻って遊歩道を戻り始めると人の声
が聞こえる。数組のパーティーに出会う。池
めぐりのパーティーの一行かもしれない。こん
な素晴らしい景色と自然があるのでツァーで
結構人が来るのかもしれない。
今日は軽い池めぐりと思ってきたが大きな計
算違いで素晴らしい原生林を歩くことができ、
天気に恵まれいい一日を過ごすことができた。

2010,7,8撮影

アクセス
登山口から四十八池まで急げば1時間位で
あろう。楽しみながら歩けば更に30分か1時
間。

※渋池の看板にはここにもハイマツがあると
書いてあったがすぐには分からないようだ。
渋池の標高は約1800Mである。
皆さんは日本で南限のハイマツがどこにあ
るかご存じですか?私が住んでいる静岡県
の寸又峡奥の丸盆岳(2066M)です。詳
しくは「欽ちゃん山登り」のHPをご覧下さい。
(2010,7,24記)


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