県いろいろ(お ま け)

静岡、山梨以外でどうしても見たかった木、旅の途中でふと見た木を取り上げました

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萩原の大笠松(群馬県高崎市)






高崎市萩原町487
八木亮治さん宅

群馬県指定天然記念物
出所 渡辺典博著「巨樹・巨木」
山と渓谷社P116
クロマツ
樹高 7.0M
目通り 6.0M
枝張り全周 80.0M 枝は地面を這う
        ように生えている
樹齢 430年

渡辺氏の本によると次のように書か
れている。「八木家の門を一歩入ると
そこは緑の大海原であった」と。正に
その通りである。
この木は八木家の祖先が前橋城主
酒井雅楽頭より鉢植えを拝領し庭に
植えた所見る見る成長し殿様拝領の
松ゆえ切るわけにも行かず木の成長
に併せて今まで3回母屋をずらしたと
いう

私は今から30年前仕事で前橋市で
4年過ごした。その時大変お世話に
なった人のご夫人が1月に亡くなり49
日の法要に15年ぶりに群馬を訪れた。
今回この木と伊勢崎市の連取の松の
2本だけはどうしても見たかった。2本
とも見れて大いに満足している
アクセス
関越自動車道高崎インターより
前橋方面へ5分、利根川の昭和
大橋手前を左に入りすぐ

八木さんにも色々話は聞きたかっ
たがお会いできなかった。有名で
訪れる人も多いのだろう









2002,3,15撮影

連取の松(群馬県伊勢崎市)
つなとり








伊勢崎市連取591
菅原神社

群馬県指定天然記念物
出所 渡辺典博著「巨樹・巨木」
山と渓谷社P124
クロマツ
樹高 5.0M
目通り 4.0M
枝張り全周 67.0M
樹齢 300年

姿、形といい何と素晴らしいことか
たまたま近所の木の手入れに来ていた
方が詳しく説明をしてくれた。町内総ぐ
るみで木の世話をしているそうだ
木は背丈ほどの棚で支えられていて
自由に歩くことができる

少し離れた所にもう1本、枝張り直径
10.0Mほどの2世がある。樹齢150
年。写真上

アクセス
東武伊勢崎線新伊勢崎駅から徒歩
25分

2002,3,15撮影

中川の箒杉(神奈川県山北町)







足柄上郡山北町中川702
熊野神社 所有山北町

国指定天然記念物
出所 渡辺典博著「巨樹・巨木」
山と渓谷社P160
目通り 12.0M
樹高 45.0M
樹齢 2000年 少しオーバー
          かもしれない

道路からもよく見える。熊野神社
の鳥居をくぐり、階段を上り小さな
祠の横にデンと立っている。こち
らが神様のようである。
昔から禁伐の木の1つで丹沢の山
懐に抱かれて何千年と村人に守ら
れてきた。1972の丹沢集中豪雨の
水害の時には村を守ったそうである
由来は宝木杉とも箒に似ているから
とも言われているが私は後者を勝手
にとりたい

今回厚木にある亡き義父の墓参りの
途中に寄ったものである
アクセス
丹沢湖から約5q、信玄の隠し湯
中川温泉の先である
この辺は関東からのキャンプや行
楽客が多いのか、看板や施設が
意外と整備されているのにはビック
リした













2002,9,26撮影

頼政神社のトチノキ(神奈川県山北町)







足柄上郡山北町神縄
頼政神社

県指定天然記念物
目通り 5.3M
樹高 25.0M
樹齢 350年

社殿の裏斜面に立っている
正直言うと箒杉のついでに寄った
ものであるが、なかなか立派なトチ
ノキであった
入口鳥居の近くには目通り2.0M
ほどのそれほど大きくはないカヤ
の木(写真上)があり、実をいっぱい
落としていたのにはビックリした
アクセス
丹沢湖手前のトンネルから400M
ほど下、山崎商店の所を100Mほ
どはいった下にある

頼政とは誰であろうか。神社には由
来らしきものがなかったように思う。

追記
頼政とは、今NHKでやっている「
義経」で一時期平家に付き、最後は
以仁王の命を受け平家に反抗の烽
火を挙げ討ち死にしたあの源頼政か
?この戦いで源氏の再興の戦いが
始まった。奥方は平安時代の絶世の
美人あやめ御前という。
(2005,6,22)









2002,9,26撮影

海尻のヒメコマツ(長野県南牧村)




長野県南佐久郡南牧村海尻
井出さん宅

S57,7,12県指定
目通り 4.0M
樹高 20.0M

千曲川の上流、山が迫った谷間の
小さな町の旧道にある
通りすがりのご婦人に場所を聞くと
本家だという
ヒメコマツは井出さんの雪化粧した
庭の入口近くにスーッと立っていた
ヒメコマツ=ゴヨウマツといえば庭に
ある盆栽風の木を思い出すが、この
木は多分井出さんのご先祖が今か
ら300年以上前、山から取ってきて
庭に植えたのがすくすく育ったのだ
ろう。同じようなヒメコマツが山梨県
高根町箕輪新町の金刀比羅神社
にある
電線を邪魔するのか道側の枝が切
られているのは残念だ

2003,1,18撮影

アクセス
R141より東へ50M


中木のサザンカ(群馬県松井田町)
なかぎ






群馬県碓氷郡松井田町五料甲2878

群馬県指定天然記念物
出所 渡辺典博著「巨樹・巨木」
山と渓谷社P125
S50,6,20県指定
幹周囲 1.6M
樹高 5.5M
枝張り 東西13.4M 南北7,5M
樹齢 1,000年

サザンカは民家の入口の石垣の縁に
へばり付くように立っていた
静岡辺りではこんなに大きなサザンカ
は見たことないし、本来南四国、九州、
沖縄に分布する暖帯の木が、裏妙義の
日影には残雪が残るこんな山間にある
のに興味を惹かれ是非見たかった
看板にも何故この木がここにあるのか
由来が分からないとある。先祖かどうか
分からないが、1000年前西方に旅を
したとき持ち帰ったか、西方から移り住
んだ人が持ってきたのか?ロマンを誘う
図鑑ではサザンカは本来花は白であ
るらしいが、この木は濃い赤で直径4p
程で小さい。11月下旬から3月にかけ
て咲くが行ったときは咲いてはいたが
まだ蕾が多かった
時間があれば持ち主に色々聞きたかっ
たが、前橋で30年前お世話になった
恩人の一周忌出席の旅の途中で時間
がなく残念であった

2003,1,18撮影




アクセス
上信越道松井田ICから西へ10分
R18横川駅釜飯のおぎのやの手前
1.5qスズキ自動車の看板のある
信号の所を南に入る
妙義湖、国民宿舎裏妙義へ行く途中
にある

R18及び上信越道から見る妙義山は
アメリカ西部の雰囲気というか圧巻であ









建長寺のビャクシン(鎌倉市)




鎌倉市
建長寺

市指定天然記念物
大きいもの3本
目通り 7.5M 最大
樹高 15.0M 最大
樹齢 750年

北条時宗の墓をみたいと来たが、それは円
覚寺の間違いであった。建長寺は時宗の
父時頼の菩提寺である。以前にも一度来た
ことがあるが、山門を入り写真の大きな建物
の手前にビャクシンはあった。開山当時の
もので750年のビャクシンは堂々とし見るも
のを圧倒する

2003,5,6撮影

箱根神社のヒメシャラ純林と境内のスギ(神奈川)


芦ノ湖




最大規模のもの




社務所から本殿の途中の杉並木

本殿
ヒメシャラはこの裏山にある


本殿近くの大スギ
神奈川県箱根町
箱根神社

ヒメシャラ純林 約120本 自生
神奈川県指定天然記念物
目通り 最大 1.8M
箱根神社の裏山にある。これだけ
まとまって生えているところは少な
いだろう
決して大木ではないが、特徴ある
ツルツルした赤い肌が印象的である

スギ
箱根町指定天然記念物
目通り 6.0〜7.0M位のものが
     境内、参道に20本ほどある
スギを見るだけでも価値がある
アクセス
箱根神社は元箱根の芦ノ湖東湖畔
にある由緒ある大きな神社である
東名沼津インター及び小田原市から
1時間見ておけばいいだろう
箱根に来た際には是非寄ってほしい

神社の中に親の敵討ちで有名な「曽我
物語」の曽我神社もある



2003,9,4撮影

再訪 矢立杉

矢立杉 プレートあり。社務所前、右にもやや細めのもの1本。    社務所から本殿の途中の杉並木
目通り 6.0M、樹高35.0M
2011,2,24撮影
ヒメシャラの花
 
これがヒメシャラの花です。私も初めて見ました。右の写真の下につぼみがあります。
直径2pほどで同じツバキ科のチャの花と似ています。1つの枝に鈴なりに咲くようです。
ヒメシャラはスラッと伸び樹高が高いので花が咲く頃は上の方でこんな小さな花は見えないのでしょう。
この木は愛鷹山で数年前に採り鉢植えにしていたものです。
2011,6,19撮影

箱根ホテル前のカエデ(神奈川)



神奈川県箱根町

イロハカエデ 無指定 看板あり
目通り 2.0M
樹高 7.0M
樹齢 400年

久し振りに箱根に遊びに来た
関所跡の手前を車で通ると古木と
白い看板が目にとまった
車を止め近づくとカエデの古木で
あった
杉並木と共に本陣に植えられたそ
うだが、その後ここ箱根ホテル前身
の旅籠ふさやに移されたそうである




仙石原のミズナラとケヤキ(神奈川)


南甫園のミズナラ




旅館みたけのミズナラ



東急リゾートヴイラ南のミズナラ


東急リゾートヴイラのケヤキ


神奈川県箱根町仙石原

ミズナラ1 無指定
日帰り温泉 南甫園駐車場
目通り 2.0M
樹高 10.0M
樹齢 150年 推定
落葉を見てミズナラと思ったが
念のため店主に尋ねるとわざわざ
表に出てくれ、そうだという
昔原生林が帯のようにあり、開発
と共に失われてしまったが、何本
かのこった内の1本だそうだ
先般県が太さや高さを調査に来
たとのことです。
ヤドリギが着生しており、防除をお
願いした
垣根の所に他にクリの大木目通り
1.2Mもあが、電線の邪魔になり
道路側が切られたそうである。
木を大切にしている気持ちが伝わ
ってきた

ミズナラ2 無指定
旅館みたけ
目通り 2.5M
樹高 10.0M
樹齢 150年 推定
2本あるが、手前のものは南甫園
のものより若干太い。奥のものは
根元に空洞がある
これも店主に尋ねたが、ドングリ
がなるのでドングリではないかと
いう。木には余り興味がないようだ
ミズナラ3 無指定
根回り 4.0M
樹高 10.0M
樹齢 150年 推定
東急リゾートヴイラ南の路地を入っ
た駐車場の脇にある
根元で目通り1.0Mほどの幹3本
に分かれている

ケヤキ 無指定
目通り 4.0M
樹高 20.0M
樹齢 150年 推定
東急リゾートヴイラの前庭にデンと
立っている。、箱根のケヤキのこと
は何も知らないが大きい方であろう。
自生のケヤキで貴重なものである
リゾートマンションであるが、巨木ゆ
え建造の時も残されたと管理人の人
はいっていた

2005,11,25撮影


諏訪高島城のカツラとキハダ(諏訪市) 







   
諏訪市高島
高島城

カツラ 無指定
目通り 4.5M
樹高 20.0M
木につるしてある看板を見るまではカツラとは
気が付かなかった。自然に生えているものと
樹形がまるで違う。

キハダ 諏訪市指定天然記念物
     S58,3,24
目通り 3.0M
樹高 15.0M
樹齢 130年
当地では最大級であるとのことだ。幹に深い
溝がある。キハダは漢方に使われ、この木も
元の幹ではなく、ひこ生えが大きくなったもの
と看板に説明されている
今年最後の樹木見学は、「風林火山」の
旅を兼ねて行うこととした。
本当は諏訪家の城であった茶臼山城(高
島城)を見たかったのであるが、勉強不足
でこちらに来てしまった。

2007,12,10撮影





アクセス
諏訪市役所の近く






小坂観音院のビャクシン(岡谷市) 


庇の右、竿の様に光っている
ビャクシン
由布姫の頃は青々と葉が茂って
いたのだろう



由布姫の供養塔
岡谷市湊
小坂観音院

ビャクシン 岡谷市指定天然記念物
樹齢 1200年
木の天辺に僅かに葉をを付けているが
ほとんど枯れているように見える

スギ数本 無指定
目通り 4.0M
樹高 20.0M
樹齢 400年

今回の目的の1つは信玄の側室になっ
た諏訪頼重の娘由布姫の供養塔を見る
ことにあった。観音院は諏訪湖畔、岡谷
茅野線より少し上の小高い丘にあった。
「風林火山」では信玄に父を殺され
仇である信玄の側室になった由布姫
の心理描写、勘助との思慕の情、上
田原の戦いでの板垣の壮絶な戦死
とともに、中盤の山場であった。
此処にきて分かったことだが、ドラマで
は柴本幸演ずる由布姫はかなりの熟
女に思えたが、実際は15で嫁いで25
で信玄と勝頼を遺して病死したことだ。
15歳で元服なので、女性も大人びて
いたのだろう。
いずれにしても大変雰囲気のある神社
だ。※
この日は、この後松本城の見学をし、宿
泊地である軽井沢に向かった。

(参考)由布姫の墓は勝頼が厚く葬った
高遠の寺にある。

※その後「人里の巨木たち」のHPを見
ていたら、ここは神社ではなくお寺=真
言宗龍光山観音院となっていた。半年
前の記憶なのではっきりは覚えていない
が確か由緒には神社の由来がいろいろ
書かれていたように思う。それとも神仏混
合であったのかもしれない。大河ドラマで
は由布姫が戦いに明け暮れる信玄の帰
りを恋いこがれて待ちわびた所として描
かれていた。(2008,7,6記)

2007,12,10撮影


松本城のケヤキ 無指定
目通り5.5M 樹高20.0M 
なかなか巨大なケヤキだ。並びに数本あり

小諸懐古園のケヤキ(小諸市) 





島崎藤村像と記念館
小諸市古城
懐古園

ケヤキ 無指定
目通り 6.0M
樹高 25.0M
樹齢 500年 木につるした看板
    に書いてあった
このケヤキは江戸の初期からここに
あったのだろう

小諸の町は北に浅間山、南に千曲川
で坂の多い町だ。平らのところなど殆
どない。その要衝に勘助は小諸城を
設計した。天守閣は今はないが、見て
攻めにくい城であったことはよく分かる。
藤村がここの学校の英語と国語の教師
になり、作家活動と結婚生活を始め、子
供も生まれた地でもあった。
この日は今回の目的の最後の地、上田
市上田原古戦場にゆく。別所温泉から
それほど遠くないところだ。武田軍は坂
城の村上軍との戦いで双方で5000人
近い戦死者を出したという。右腕の板垣
や甘利も戦死している。 (武田の負け
戦であった) 古戦場近くの観音寺を見
た後、板垣の墓を見ると大河ドラマのシ
ーンが重なり何ともいえぬ気持ちではあ
った。大変タバコが好きだったそうだ。

2007,12,11撮影

鎌倉五山の巨木(鎌倉市)
浄妙寺横のメタセコイヤ



人生は旅だといわれますが、あなたは旅に
何を求めますか?歴史にふれる、仏像や建
築様式を見る、映画やTVノシーンを想像す
る、気分転換、昔の思い出を懐かしむ、新し
い出会いを見つける、友情を確かめ合う、家
族の絆を深める、無目的などそれぞれだと
思います。
鎌倉といえばなんといっても大仏や鶴岡八
幡宮だろうがすでに見ているので、前日泊ま
った厚木のホテルでもらった鎌倉市観光協
会のパンフに鎌倉五山が載っていたので見
ることにした。
五山は宋から伝わった禅宗の寺格で伽藍が
一直線に並ぶという。
今回は以前行った建長寺をのぞいて他4寺
を回った。
1月だというのに、鶴岡八幡宮辺りは大渋滞
であった。
浄妙寺は他の寺と離れて東の一角
にある。庭園もよく手入れされていて
静かな雰囲気を醸し出している。裏に
北条氏真の墓もある。庭のツバキにリス
が来ていたのには感激した。
寺の裏の横に石窯ガーデンなるレスト
ランがあり、その前の道端にスッーと巨
木が立っている。落葉で樹種がわから
ないので店の人に聞くとメタセコイアだ
という。
浄妙寺を見た後は、近くの最後の執権
北条高時の腹切りやぐら、日蓮の辻説
法跡を見学する。
メタセコイア
目通り 4.5M
樹高 25.0M
図鑑によれば原産国中国では樹高が35M
になるものがあるという。



2008,1,20撮影
円覚寺のビャクシン



円覚寺には国宝の洪鐘(写真上)や舎利殿、
また蒙古来襲を2度にわたり防いだ時宗の
廟所がある。(写真下)



余談であるが
時宗は蒙古の撃退で心労がたたったのか数年
前のNHK大河ドラマでは30代の若さにして、
心筋梗塞と思われる病で亡くなっている。
ビャクシンは山門前と宗務本所裏に
ある。

ビャクシン 市指定天然記念物
目通り 4.5M
樹高 15.0M
宗務本所裏
建長寺のものと比較すると遙かに小さ


ビャクシン 市指定天然記念物
目通り 4.0M
樹高 10.0M
山門前
2008,1,20撮影
浄智寺のタチザクラとコウヤマキ



浄智寺は円覚寺の近くにある。駐車場が無
料なのはありがたい。
おもしろいのは、この寺は七福神の布袋様が
あり皆腹をさすっている。
裏のお墓に「浄智寺大好き」との刻みには
つい笑ってしまった。
また黄色いロウバイの花が満開で綺麗であっ
た。
タチザクラ 市指定天然記念物
目通り 1.5M
樹高 15.0M
寺の入口近くにある。
シダレザクラのことと思われる。

コウヤマキ 市指定天然記念物
目通り 5.0M
樹高 20.0M
立派なコウヤマキだ。樹齢は300から
400年はあるだろう。

2008,1,20撮影
寿福寺のビャクシン




寿福寺は銭洗弁財天にいく途中にある。
北条政子が建立したという。
裏の方に政子と実朝の墓といわれるものがあ
ると書かれているが、どうも見るに許可が必要
なのかもしれない。立ち入り禁止が多く、少し
閉鎖的な感じのする寺だ。拝観料を取ってで
も、もう少し見せてほしい。
この寺も駐車料は無料だ。
ビャクシン4本 市指定天然記念物
目通り 5.0M 最大
樹高 15.0M 最大
最大のものは本殿前にあるようだ。
樹齢は400から500年はたっている
だろう。
2008,1,20撮影

中将姫の誓願桜(岐阜市) 





関市の寺尾ケ原千本ザクラ
岐阜市大洞1−21−2
願成寺

国指定天然記念物
根回り 7.0M
樹高 8.0M

ヤマザクラから変化したもの、八重。
主幹は枯れ周りのひこ生えが大きく
なったものである。
奈良時代、当麻寺から来た中将姫が
人々の病気の平癒を願って植えたと
伝えられている。
バスの案内では満開をすぎたと伝え
られたが、散り始めで十分美しさを楽し
むことができた。

淡墨桜の帰り、関市の寺尾ケ原の千本
桜を見学。昭和26年村にバスが開通し
たのを記念して、27年から植えられ始
めたそうだ。約2000本が植えられてい
るという。こちらは標高も高く丁度満開
であった。地元の人による出店など大
変賑わっていた。

2008,4,11撮影

根尾谷の淡墨桜(本巣市)
ねおだに      うすずみ





本巣市根尾板所

エドヒガン 国指定天然記念物
目通り 9.2M
樹高 17.3M
樹齢 1500年

今回タビックスの日帰りバスツアーに参
加した。この週は今年は雨が多くやきも
きしたが、この日は天気もよく楽しい桜見
学の旅をすることができた。
この木は桜では、山梨の武川村の神代
桜と並び日本の桜ファンを2分するだろう。
かって大雪の被害や幾度となく枯死寸前
という危機もあったが、238本の根接ぎや

施肥により蘇生し今日再び美しい姿を見る
ことができた。これは村人達の努力の結果
であり誇ってよいことだ。
着いてみると、大変な人で多くの出店があ
り食べ物や土産物を売っている。小学生が
楽器の演奏などをしている。村も元気だ。
この日は平日であったが、土日は大混雑ら
しい。
2〜3日前が満開のようであったが、さあ見て
くれとばかりの桜を堪能した。

アクセス
車では、岐阜市より157号でくるか、静岡あ
たりからは豊田JCTから高速環状線で関IC
から来るのがよいだろう。電車では岐阜市か
らの樽見鉄道という方法もある。

2008,4,11撮影

吉野山奥千本のサクラほか(吉野町)


西行庵


散りかけたヤマザクラ


モミ


中千本より蔵王堂


義経隠れ塔前のスギ


義経隠れ塔


金峯山神社
吉野郡吉野町
奥千本

吉野のサクラはヤマザクラが多いよ
うで、下から下千本、中千本、上千
本、奥千本と分かれている。当日は
下・中千本は葉桜、上千本は散り終
わり寸前、金峯山神社から西行庵辺
りの奥千本も中程度の散り状態であっ
た。
中千本から上は周遊の一方通行で、
運よく金峯山神社近くに駐車し、西行
庵までの山道を歩く。道は最近の雨で
ひどくぬかるんでいた。往復約1時間か
かった。西行庵の所には広場があり、サ
クラとともに大きなモミが3本ほだあった。
最大のものは目通り4.0M、樹高20.0M
だ。西行は武士を捨て歌僧となって全国を
行脚し、ここでも3年過ごしたそうである。芭
蕉も偲んで2度訪れたそうである。
金峯山神社横の脇道を50Mほどはいると
義経の隠れ塔がある。義経は1185年兄頼
朝に追われここに隠れたという。その前に目
通り6.0M、樹高25.0Mの大きなスギがあ
る。
吉野山は近鉄よしの駅に電車で来て、その
後バスで中千本まで入れるので、関西方面
の観光客が多いようである。桜は散ったが景
色のよい中千本辺りは大渋滞であった。

2008,4,20撮影

吉野山如意輪寺のスギ (吉野町)
         にょいりんじ





後醍醐天皇陵


蔵王堂風景が美しい
吉野郡吉野町
如意輪寺

スギ
目通り 6.0M
樹高 30.0M
梵鐘よこに立っている

道路脇の看板を見ておとずれた。
如意輪寺は楠木正成の息子正行が
出陣の際矢で扉に辞世の句を詠んだ
ことで有名だそうだ。見なかったが宝
物館に残っているらしい。
また寺の脇から少しはいると南朝の後
醍醐天皇稜がある。天皇は失意の内
に病でなくなったそうだ。

2008,4,20撮影

大宇陀の又兵衛桜 (宇陀市)
おおうだ





根元


宇陀市大宇陀町本郷

シダレザクラ 保護樹木
目通り 3.0M
樹高 13.0M
樹齢 300年
「本郷の瀧桜」ともいう

数年前のNHK大河ドラマ「徳川
3代」のプロローグで春風に大きく
たなびくシダレザクラを思い出す
だろう。そのシダレザクラがこのサ
クラである。
時節柄もう花は完全に散っており
葉桜であったが、それでもなおテレ
ビの映像がダブり満開の時の姿を
想像してしまう。
花の咲いている時期は大変な人のよ
うで、大駐車場や出店などのテントが
まだ残っていた。
「又兵衛桜」は後藤又兵衛が大阪夏の
陣で負けた後、ここに逃れてこの桜を愛
でたことに由来するらしいが、樹齢が少し
違っているように思う。





2008,4,20撮影

大台ヶ原のシナノキほか(上北山村) 


正木峠
笹はミヤコザサ、伊勢湾台風で
倒木の大きな被害をうけた。今は
笹原だが45年前は鬱蒼とした森
だったそうだ


シナノキ
木の右の白いのは残雪である



ブナ


カツラ




トチノキ


幻のミズナラの巨木




吉野郡上北山村
大台ヶ原

トチノキ
新伯母峯トンネル分岐200Mはいる。
川岸にへばり付くように立っている。
目通り 4.5M
樹高 25.0M
沢が分かれる橋のたもとにある。
※その後、司馬遼太郎の「街道をゆく」
のビデオを見ていたら、隣村十津川は
江戸時代米が全くとれず免租で直轄地
であったが、江戸時代1人の餓死者も出
していない、その訳はトチ餅を食べてい
たからだ、従ってトチノキは絶対切って
はならないとの禁令があったと描かれて
いた。この木もそのような言い伝えがあっ
たのかもしれない。(2008,5,10記)


シナノキ
目通り 3.0M
樹高 20.0M
日出ケ岳への登山道、頂上直下の峠
の手前、沢が迫っている所にある。こ
の地方では珍しいのではないか

カツラ 3本
根回り 4.5M 最大
樹高 20.0M 最大
中道、ヒバリ谷を渡る所とその先ヒバリ
谷から分かれたもう一つの沢が迫る所
にある。2本あり、こちらの方が大きい。
沢があり、カツラはないかと探していた
らやはりあった

ブナ
目通り 2.5M 最大
樹高 20.0M 最大
日出ケ岳への登山道の途中にある。
ブナはほぼ全山にあるが、大駐車場
手前の林道尾根には特に多い

その他
ウラジロモミ、トウヒ、モミ、ツガ、ヒノキ
が多い。トウヒは日本の南限であるそ
うだ

半年ほど前ある旅行社のパンフを見
ていたら、大台ヶ原のウォーキングツ
アーが載っており一度行ってみたいと
夢見ていた。それにしても静岡からは
余りにも遠い。ところが4月にいつも使
ファミリーロッジ旅籠屋伊賀上野店
がオープンしたので思い切って行くこ
とにした。
ところが4/20は大台ヶ原入口の林
道にきてみると冬季閉鎖でバリケード
がかかっていた。なんということかと思
ったが致し方ない。上北山村のホーム
ページには冬季閉鎖の記載はなかった
ように思う。(4/23からでした)
だから1回目は吉野山のサクラと大宇陀
のサクラに変更をしたわけです。
2回目は5/3、夜行日帰りの強行軍で
行うこととした。ビジターセンターでホー
ムページに載っていた「ミズナラの巨木」
の場所を聞くと大台ヶ原より下の小処温泉
に行く途中の今は立ち入り禁止区域にあ
るという。こんな訳で便利なのもインターネ
ット、不便なのもインターネットということで
す。相手の身になって本当に必要な情報
が載っていないことです。くれぐれもご注
意を。吉野山のサクラの開花情報もそうで
した。とうに散っているのに咲き始めという
具合です。
兎も角無事行けました。帰りは熊野から尾
鷲にぬけ、42号をひた走りに北上し、大宮
大台から伊勢道にのり、鳥羽からフェリー
で伊良湖に向かいました。天気に恵まれ充
実した2日でした。

コース=大台ヶ原は大きく分けると東大
台、西大台と分かれ、全周すると約8.5
q4時間であるが、今回は東大台を歩き
駐車場→日出ケ岳(最高峰1694M)→
正木峠(1680M)→正木ケ原→尾鷲辻
→中道→駐車場の約5.6q、昼食休憩
をとり、ゆっくり歩いて3.5時間でした。

2008,5,3撮影

別所温泉 愛染カツラ(上田市)
              あいぜん





めおと杉 左は合着樹


安楽寺のコウヤマキ


安楽寺 国宝三重塔


上田市別所温泉
北向観音

上田市指定天然記念物 1974,6,5指定
目通り 5.7M
樹高 24.0M
樹齢 300年以上

息子が祝いに別所温泉の宿を取ってくれた
ので、一泊で旅をすることにした。初日は乗
鞍岳に行き畳平でハクサンイチゲなどの高
山植物の群落を見学。別所温泉は信州の
鎌倉といわれて古いお寺が多い。鎌倉時代
北条氏の一族塩田北条氏がここを治めてい
たそうである。江戸時代は上田城の奥座敷
的なところであったのであろう。
別所温泉でまず思いつく木は「愛染かつ
ら」であろう。戦前川口松太郎が同名の小
説でヒロインのレコード歌手を目指す看護
婦と青年医師がこの木の下で永遠の愛を
誓うヒントを得た。ちなみに松竹DVD倶楽
部で調べると1938年映画化されそのとき
の役者が上原謙、田中絹代、佐分利信、
桑野通子となっている。一度見てみたいも
のだ。こんなことを知ってカツラを見ると寺
の雰囲気と合わせて一層愛着が感じられ
てくる。境内にはこの他めおと杉もある。こ
の後近くの安楽寺の三重塔を見学。長野
県で一番最初に国宝になった塔で1300
年代の建立という。鎌倉幕府が滅びるとと
もに寺はさびれ詳しいことは不明と書かれ
ている。今は禅宗の寺で再興され静かな
佇まいを感じさせてくれる。本堂への途中
には目通り1.5M、樹高10.0Mほどのコ
ウヤマキがある。
この日は美ヶ原、八島湿原、霧ヶ峰、蓼科
とビーナスラインを通って帰路に就く。美ヶ
原は50年前親父に連れられ縦走した所
だ。50年前の記憶と殆ど変わってはいな
かった。昔と変わらず牛も放牧されていた。
八島湿原は尾瀬に次ぐ高層湿原だ。大勢
の観光客で賑わっていた。霧ヶ峰はニッコ
ウキスゲの群落が満開でありこれも観光客
で賑わっていた。ちなみに群落のある場所
は広しといえども2カ所だけであった。この
辺は昔子供を連れてよくスキーにきたところ
であるが、夏のビーナスラインも結構楽しめ
る。それと無料で通行できるようになったの
もありがたい。

2008,7,24撮影

しょうがわざくら
荘川桜(高山市)



小雨にけむる御母衣湖


高碕達之助翁の碑




サクラ街道の桜
JR車掌の佐藤良二さんは1,966年から
沿道に年200本のペースで植え始めた
が、1,977年47才の若さで亡くなられた。



神秘の花ミズバショウ
荘川桜 2本  樹種 エドヒガン
             みぼろ
高山市荘川村中野 御母衣湖湖畔

幹周囲 5.5M
樹高 21.0M
2本ともほぼ同じ
樹齢 450年以上
1966、12,13県指定天然記念物


3月から始まった土、日、祝の高速料金
1,000円を活用して、一度みたいと思っ
ていた荘川桜の見学を夜行日帰りで行っ
た。静岡から東名、東海北陸道を利用し
て桜まで4時間で着いてしまった。この分
なら朝立ちで日帰りも可能だろう。
荘川桜は満開直前ではあったが、小雨
混じりの中御母衣湖畔に凛と立ち静かに
我々を迎えてくれた。私が多くを語るより
是非訪れて感じてもらいたい。朝6時過ぎ
ではあったが既に20名ほどの見学者が
訪れていた。
この2本の桜は昭和35年(1、960年)御
母衣ダムの湖底に沈むお寺にあったもの
を、時の電源開発総裁高碕達之助氏が
移植をさせたものである。彼自身が桜の
美しさに感動し、長年村人に愛された桜
が沈むのには忍びないという強い気持ち
があったに違いない。
桜を見た後は高山市の臥龍桜の見学に向
かう。荘川桜からはR158を利用したが、こ
の道は山間の自然林に囲まれた中をすす
みなかなか感じがよかった。中間には自生
のコブシがかなり生えている所もあった。別
荘地の分譲の看板が目立った。1,000M
の小鳥峠(こどりとうげ)という所の湿原では
思いもかけずミズバショウが咲いていた。

2009,4,26撮影

がりゅうざくら
臥龍桜ほか(高山市)









臥龍桜 樹種 エドヒガン
高山市宮村 大幢寺(だいとうじ)

1948,5,26国指定天然記念物
目通り 6.8M
樹高 20.0M
樹齢 1,000ねん余

二之宮神社のケヤキ
高山市漆垣内町
1970,4,7県指定天然記念物
目通り 6.2M
樹高 16.0M
樹齢 800〜900年
荘川桜と共にもう1つ見たかったのがこの
臥龍桜だ。
高山市街より南に益田街道を15分ほど
行くと飛騨一之宮駅がある。その駅裏に
大幢寺はある。荘川桜に比べて満開が
2週間早く残念ながら花は全て散り葉桜
であった。それと天気も生憎小雨混じり
であった。両方が満開ということはあり得
ないのでどちらかが犠牲にならざるを得
ない。またいつ来れるか分からないが、
写真に納めて桜を後にした。

来た道をそのまま帰るのは詰まらないの
で、丹生川を遡り通ったことのない安房
トンネルを抜け松本に出て中央道で帰
ることにする。安房トンネル付近は季節
外れの降雪で5pほどの雪が積もってい
たが道路には積もらず走行できた。
このケヤキは市街から新平湯温泉への
途中R158にぶつかる少し手前に立って
いた。昔枯れそうになったこの木を通りす
がりの八百比丘尼が蘇生させたと言い伝
えられている木である。
2009,4,26撮影

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