旧 御 坂 町 (現笛吹市)
きゅうみさかちょう

称源寺のサクラ




御坂町上黒駒2969
称願寺

S63,11.16県指定
樹高10.0M
目通り3.0M
ヤマザクラ
アクセス
R137称願寺入口看板から5分




2001,5,24撮影

下段3枚 ほぼ満開のヤマザクラ
2003,4,16撮影




桧峰神社の大スギ
ひみね






秋山樹好さんが植えたヤエマメザクラ



ヒノキ 赤い木肌


トチノキ


ヤエベニシダレ



昭和10年6月12日「小鳥のおじさん」
こと中村幸雄氏がブッポウソウは実は
コノハズクであると発見した地
S33,6,19コノハズク生息地として
天然記念物県指定

中村氏も山梨の出身だそうである
御坂町上黒駒5118
桧峰神社

大スギ
町指定天然記念物 出所100選 P126
目通り 7.2M
樹高 32.0M
樹齢 450年
本殿より少し離れた山側にある。ひょっとし
たら自生かもしれない。御神木

トチノキ
目通り 3.0Mほどのものが2本、少し小ぶ
りのものが神座山川沿いに何本かある

ヒノキ
目通り 2.0M前後で、樹齢200年のもの
が数十本ある

ヤエマメザクラ
マメザクラで八重のものは非常にめずらしい
ようである。甲府出身の植物学者秋山樹好
氏がこの山で発見し自宅で挿木にしたもの
を戻した木が看板の前に植えられている
中富町のコノテガシワを見学した際秋山氏
を知ったのであるが(既報)、学校の先生以
外に植物学者であることはこの看板で知り
ました



ヤエベニシダレ
図鑑によれば京都御所より古に全国に広
まった優雅なヤエベニシダレが神社手前
の車道脇に100本ほど植えられ満開を過
ぎたとはいえまだ綺麗に咲いていました
50年100年後にはサクラの名所となること
だろう

モミ
目通り2.0Mくらいのものがあります

アクセス
御坂道十郎橋下100Mの神社前から神座
山川沿いに車で20分。舗装してあるものの
道はかなり急で、小さな車は少々きついだ
ろう。標高1090M
桧峰神社は雄略天皇にさかのぼり1500年
代に創建された由緒がある
境内には水や広場があり当日10名ほどが
バーベキューを楽しんでいた

2002,5,1撮影


下黒駒のヒイラギ




御坂町下黒駒
秋葉神社 鈴木さん宅

S60,3,19県指定
目通り 2.85M
樹高 11.0M

地上4Mまで枝分かれせず直幹の
珍しいタイプ
鈴木さん宅の敷地の道路側の
角にある
今は社殿はないが木の横に秋
葉神社の立派な碑があり、元秋
葉神社の境内にある



2003,4,16撮影

カヤノキビラノ頭付近のブナ、ブナ・ミズナラ合着樹他 





根回り4.5Mのブナ、樹高10.0M


ブナ左とミズナラ右の合着樹
目通り2.5M


その上部


カヤノキビラノ頂上 奥は京戸山


ミズナラ最大級目通り3.0M
(屋敷入)


スギ最大級目通り3.0M
(屋敷入)


残念!枯死したクリ目通り4.5M 
樹高25.0M 10年程前枯れたか?
(屋敷入)


カヤノキビラノ頭の道標の一部


笛吹市御坂
カヤノキビラノ頭付近

ブナ 
目通り 3.0M
樹高 15.0M

ブナとミズナラ合着樹
目通り 2.5M
樹高 20.0M

愛読のHP「山岳巡礼」の達沢山の項
に山頂にミズナラらしき巨木があると載
っていたので登山口の下調べをしようと
やってきた。大雑把な調べで釈迦堂遺
跡方面からと北の旭山方面からの尾根
道とがあるようだがいずれも距離が長く
感じる。
地元に来て最短ルートはないかと聞け
ば分かるのではと思い、カムイミサカス
キー場近くの御坂みちから少し入った
家の前にいた天野さんに尋ねたら、思
いがけず今から案内をしてやるというこ
とになって厚かましいがお願いすること
にした。
天野さんは現在息子さんと山の仕事を
しており77才には見えずすごく達者だ。
スキー場の反対の沢に付いた林道を
行く。最後の堰堤の所から右の沢沿い
についた荒れた林道をゆく。ここからは
私の車では無理なので天野さんの軽
四駆に乗り換え更に1qほど入った所
が行き止まりだ。車がやっと通れる道で
そこをスイスイとばかりに運転をしてし
まう。
この辺りは地元の人も滅多に入らず天
野さんも林業や狩猟で年1〜2回入る
だけらしい。秋にはキノコ採りの人も来
るようだ。天野さんの話によるとここは
屋敷入といわれ昔落人がいたそうだ。
確かに2カ所ほど植えたと思われるス
ギが生えている。最大は直径1.0M
だ。以前県の調査で300年は経って
いると係りは言ったそうだが200年位
に感じる。辺り一面は平坦な沢の上流
部で1q四方に巨木とまではいかない
が大きなミズナラが生えている。すべ
て落葉で明るく不思議な雰囲気だ。
緑の夏はどんな雰囲気だろうか。枯死
したクリもあった。生きていれば山梨一
かもしれない。天野さんの話によれば
ここから先は道はなく、下から見える
尾根まで30分、尾根には道があるの
で更に30分で達沢山だそうだ。
もう此処まできたのだから行ってみよう
と決心し天野さんと別れる。水のない
沢だか道だか分からないが尾根を目
指して登り始めた。かなりの急勾配で

あるが藪はなくらく葉で見通しもよい。
歩きにくい所は尾根らしいルートをと
る。左の沢のルートを取りかなり上で
右にとるのががポイントだ。1時間位
登ったのだろうか。やっと尾根が見え
た。この辺には何カ所か細い道が付
いている。どうも獣道らしい。
痩せ尾根であったがそこにブナの巨
木が1本立っていた。これまでブナは
全く気が付かなかったが尾根はブナ
が多い。10M近くには合着樹、更に
根回り4.5Mほどの幹分かれしたブ
ナもあった。
京戸山へ向かうとすぐ痩せ尾根の両
方が崩れカミソリの歯のようになったガ
レ場が現れた。家内も怖いというので
こちらは断念する。(ロープなど張って
くれればありがたいのだが。女性の登
山者もいるので) 
逆に反対のピークを目指す。10分足
らずで頂上に着く。そこには真新しい
道標がありカヤノキビラノ頭と書いてあ
る。変わった名前だ。カヤノキは分か
るがビラノとは何か。標高は書いてな
かったが1,350M前後であろう。東
の尾根を1時間半ほど下ると、以前見
た矢立の杉のある笹子峠に行けるそ
うだ。意外と近い。
休憩していると60前後の登山者が歩
いてきた。こんな所で登山者に会う?
と驚いてしまった。船橋の人で、今日
は御坂の立沢という所から京戸山に
登って笹子峠に下りるという。この辺り
は既に2〜3回歩いているそうでいつ
もなら10pは雪があると言い、今年は
もう春ですねと言う。確かに今日も空
は凄い霞がかかっており黄砂らしい。
その人の話では立沢の道は達沢山
と京戸山の中間のコルに出るらしい。
天野さんはその道は教えてくれなか
ったが、家に帰って「山岳巡礼」のペ
ージをもう一度よく読むと確かな道が
付いているらしい。次回是非挑戦し
てみたいものだ。
登山者と別れ元来たルートを無事下
る。天野さんの家にも御礼に寄ったが
不在であったのでそのまま失礼した。
下調べの予定が道なき無謀な登山を
してしまったが、家内は結構面白かっ
たという。とんだハプニングの一日で
あった。

2009,2,5撮影

アクセス
無謀な登山であることには変わりない
ので、このルートはお勧めいたしませ
ん。熟練の案内人か自己責任でお願
いいたします。

達沢山中腹のミチノクナシ





ベンチが2つありました。


花はかなり大きいです。


葉は細かいギザギザがあり柿の葉を小さくしたような光沢がある感じでした。
笛吹市上黒駒
達沢山中腹

ミチノクナシ
目通り 2.0M
樹高 10.6M

岐阜の荘川桜見学の帰り、以前敗退した達沢山の
ルートの下見にやって来た。今回の下見は立沢か
ら入る林道がどのくらい奥まで続き、どこから山道に
なるかを知ることである。
御坂みちから林道に入るとすぐ「達沢山」の道標が
ある。基本的にはこの道標に従っていけばよい。達
沢山は「山梨100名山」のため道標が設置されてい
る。大きな採石場の脇を通り300M位行くとバリケー
ドがあり車両進入禁止と書いてある。入っていいもの
なのか迷ったが、バリケードは手で動かせ入ることに
する。道は細いがコンクリの簡易舗装がしてある。ヒ
ノキ林をしばらく行くと掲載のミチノクナシの看板が
あったが木は見えず、地元の人であろうか軽トラック
が止めてあったので見学は後回しにする。
目的の林道の下見であるが、林道はこの先2q以
上続く。1カ所大きな石が崩れそうなところがあり最
徐行細心の注意ですすむ。標高は恐らく1,000M
以上はあろうかそこが終点であり山道が始まってい
た。
帰りにミチノクナシの見学をする。林道から20M位
入った所にナシはあった。近づくと幹はゴツゴツして
見上げると樹高は意外と高い。目の高さに満開であ
ろうか白い花を沢山付けている。木の近くに2つ木
のベンチがあった。地元の人の御好意であろう。ベ
ンチにすわって安らかな気持ちでゆっくり木を見て
くださいということでしょう。
家に帰りこの木のことが知りたくて図鑑を見たが載っ
ていなかった。どうも極めて珍しい木のようだ。この
珍しいことに対しての地元の人の思いがベンチを
通して伝わってくるような気がする。

2009,4,26撮影
2009,4,30花再撮影(前のはボケていたので)

アクセス
林道を通る際は細心の注意で、あくまで自己責任
でお願いします。
歩いてもここまではゲートから30分以内であります。

達沢山手前の大クリ   

        
斜面にかなり傾いています


根元に大きなウロがあります


頂上のミズナラ
笛吹市上黒駒
達沢山手前

クリ
目通り 4.0M
樹高 20.0M
山梨で2番目の大きさと思われます

4/26に登山道の下見をした達沢山に
今度こそはと挑戦しました。林道終点か
ら頂上まで約45分で思ったより楽でした。
「平ちゃん」のHPにある頂上のミズナラら
しき大木も見ることができました。正直言う
とHPでは大きく見えましたが実際には少
し大きい程度でした。(目通り2.0M、樹
高10.0M それと木に傷みがきています
)写真も角度により大きく写ったりもするも
のです。
一方大きな収穫がありました。コルの手前
200Mほどのヒノキ林の中に大きなクリが
ありました。この周りのヒノキ林は標識によ
れば昭和55年に植えられたようですが、
当時既に大きかったので切らずに残され
たようです。ここは標高1,250M前後で
クリの分布としてはかなり高標高に思われ
ます。次の屋敷入手前のクリを見るまでは
山梨で一番と思いましたが。山梨で2番
目の大きさでしょう。

2009,4,30撮影

アクセス
林道終点からクリまで20分
比較的楽な登りです

屋敷入手前の大クリ 
 やしきいり  

       
根元にはウロもあります                沢側の根元が崩れ根が剥き出しに


堰堤の上に大きな木が覗いた
林道から50M位奥



途中の電柱の所のミチノクナシ
白い花が満開でした
根回り1.0M 樹高8.0M
根元で何本かに分かれています
笛吹市上黒駒
屋敷入手前

クリ
目通り 5.0M
樹高 20.0M
樹齢 300年以上 推定

達沢山の帰り、以前行った屋敷入の
近くまで来ました。最後の堰堤か?大
きな堰堤の頭越しに大きな木が覗きま
した。堰堤を這い上がり、木のそばに
来るとどうもミズナラの巨木のように見え
ましたがミズナラの葉が落ちていませ
ん。葉を丹念に調べると、クリだと分か
りました。ミズナラであっても相当な巨
木ですが、クリとなればまた意味合い
が違ってきます。私が今まで見た最大
のものです。正直言って静岡、山梨近
辺にはこんなに大きなクリは無いだろう
と思っていました。家に帰り渡辺典博
氏の「巨樹・巨木」の樹種別索引をみ
ると、どうも全国で5番目位にランクさ
れそうです。
大洞のクリ(岐阜県)目通り7.4M
市野々の大クリ(岩手県)目通り6.6M
日根牛の大クリ(宮城県)目通り5.4M
嶺方のクリ(長野県)目通り7.2M
ただ3本の幹の内、沢側の幹が枯れて
います。家に帰って写真をよく見ていた
らどうも沢側の根の下が崩れて養分が
吸えなくなったのが原因ではないかと
考えられます。それと砂防ダム建設の
際影響をうけた可能性もあります。
どうか山梨の天然記念物の関係の方が
このホームページを見られているようでし
たら是非対処をご検討いただければとお
願いをいたします。(崩れた根の周りに
杭を打って埋土し崩れを防ぐなど)
なお来る途中、先日達沢山中腹で紹介
したミチノクナシがここにも咲いていまし
た。そのとき極めて珍しい木ではないか
と述べましたが、ここではあちこちに咲
いています。肥料工場の近くやその下の
民家にも何本か植えられています。珍し
い木ではないのでしょうか?


2009,4,30撮影

アクセス
御坂みちより林道を20分ほど