上九一色村(現富士河口湖町)



精進の大スギ 
上九一色村精進84
諏訪神社

S3,1,31国指定
目通し12.0M
樹高40.0M
樹齢1200年
早川町湯島の大スギと並ぶ大きな
スギである
社殿横に町指定の巨スギがもう1
本ある

アクセス
精進湖北岸から100M入る
左は精進湖 夏つり、キャンプで
賑わう

2000,12,27撮影

富士山原始林

上九一色村、鳴沢村

道の両脇の木はモミ、ヒノキ、ミズナラなど
である
この奥に大室山原生林がある

2001,3,11撮影 富士宮鳴沢線より写す
道の両脇にはまだ残雪がある

秋の風景を追加 2010,10,27撮影

本栖湖ビューポイント ここの本栖湖が一番美しい

天子山脈(上の写真の左に続く) 真ん中最高峰毛無山1946M

写真では青く写ってしまいましたが紅葉は半分程度進んでいました


富士山原始林(大室山)  原生林不思議の国の世界





根が露出した原始林

西八代郡上九一色村本栖
大室山

T15,2,24国指定
ブナ 写真1,2
目通り4.7M 最大
樹高30.0M 最大
樹齢300年

ミズナラ 写真3,4
目通り6.0M 最大
樹高35.0M 最大
樹齢300年
この木はムクノキのように板状根が発達
している
ほかイヌブナ、ヒメシャラ、イラモミ、ウラ
ジロモミなど


アクセス
富士宮鳴沢線の精進口登山口はちょ
っと分かりにくいが、そこから徒歩15分。
富士山の原始林はタイムスリツプという
か歩いている内に不思議の国の世界
に迷いこんだようないい感じ。幽玄の世
界−どんどん扉の奥に引き込まれる。
車道からこんな近くに原始林があるの
は日本でもここだけだろう。倒木があつ
たり、根が露出していたり、2.5Mの
比較的平坦な散歩道を進むとちょつ
と空けた所にでる。ここが目的の場所
である

なお途中には天然記念物富士風穴(
火山の時にでたガスの抜けた穴)など
もある。興味ある方はどうぞ

2001,6,10撮影

精進湖東方の尾根のモミ他

モミ1
  
アカマツ                    モミ2                   コナラ1
 
コナラ2                       

山頂付近の植林のマツ林

S41年アカマツ5000本の植林の看板(吉田林務事務所)

今は30M下にR139が通り幹線として1日何千台と
車が通るが、想像するにこの道は今は全く歩かれて
いないが昔の道で鳴沢方面から精進湖あるいは本
栖湖方面への古道であったのではないか?
キノコ採りの人の話ではこの道は東の信号のところ
に出るそうです。

下から見る尾根のモミ

富士河口湖町精進
東方の尾根

モミ1
目通り 3.6M
樹高 20.0M

モミ2
目通り 1.8M
樹高 15.0M

アカマツ
目通り 1.8M
樹高 15.0M

コナラ1
目通り 2.1M
樹高 20.0M

コナラ2
目通り 1.9M
樹高 20.0M

先日道の駅なるさわによった帰り
精進湖の手前の工事中の橋の所
から車中で尾根を見るとなにやら
大きなモミらしき木が目に入った。
今日はそれを見ようとやって来た。
まずルートの確認をしようと工事中
の橋の方へ来たが登山道らしきも
のはなかった。
次ぎに精進湖湖畔に回り捜したが
こちらの方にもなかった。交差点
から300M程進んだところに駐車
スペースがあったので車を止める。
山側を見ると道はないが何とか登
れそうなので取り付くことにする。
キノコ採りの人が入ったのであろう
か?斜面に足跡が付いていた。そ
の足跡を頼りに道を南に巻いてゆ
く。すると尾根の端に出て今度は
尾根を登る。少し登った所で昔の
古道であろうか?広い道が出てき
た。その道は無視して道のない尾
根をのぼる。道はないが灌木の間
を進みその上は丈の低いササであ
ったが大したことはないので掻き
分け這い上がる。
しばらく登ると何やらゴソゴソ音が
する。そちらを向くと白いシャツが
見えたが下を向いている。こんな
道のない山のヤブでもし人とすれ
ばキノコ採りの人と思い「人です
か?」と声を掛けると上を向いて
返事があったので安心した。想像
通りキノコ採りの人であった。焼津
の人で仕事の途中1〜2時間を利
用してキノコを採っているとか。ビ
ニール袋が一杯だ。どうもその人
の”秘密の場所”らしい。25年の
キャリアだそうでキノコの名や食べ
られるかどうかスラスラ答える。これ
には感心。短い時間ではあったが
キノコ談義に花が咲く。
そこにはモミ2が立っていた。その
人と別れ更に上を目指す。10分
ほど登ったであろうか?周りに木の
ない空間が現れそこにモミ1がこ
の山の”主”とばかり立っていた。
木肌を見るとツガのようにも見えた
が下枝の葉を見るとモミであった。
端正で姿がいいモミである。後ろ
にまわると根元にやや傷みがあっ
た。来てよかったとの思いが湧い
てくる。
頂上まで行って帰りはヤブの少な
いやや東よりのルートをとる。下り
た所は最初登った尾根の200M
ほど東であった。古道らしき広い
道を元の方へ戻る。途中にやや
大きなコナラが生えていた。

2010,10、19撮影

アクセス
道がないので余りお勧めはできま
せんが、それでもという人は挑戦し
てください。危険な場所はないで
すがルートをはずれる危険がある
ので木にテープを巻くなどするとよ
いでしょう。2時間位は見ておいた
方がよいでしょう。
野の花を集めてみました (R139工事中の橋付近)
   
シラヤマギク                  ノコンギク                      セキヤノアキチョウジ?やっと名が分かりました
                         白っぽく写ってしまいましたが淡青紫色でした                  (2012,10,11)

富士山原始林(青木ヶ原)

ツガ(多分)

根上がりの樹木

根上がりの樹木

入口にあった案内看板
  
分岐の道標                     入口にあった案内図                  尾根のモミ撮影場所からの南方の大木
富士河口湖町
青木ヶ原

富士山原始林
ツガ(多分)
目通り 2.0M
樹高 20.0M

精進湖東方の尾根のモミを撮影した
場所の南側にやはり大木が見えた。
モミ見学後寄って見ることにする。
交差点の消防署の脇から昔の車道
に入る。100M位行くと環境省の大
きな看板が立っていた。以前から
精進口の入口はどこだろうと疑問に
思っていたがこんなところにあった。
舗装されている細い林道が付いて
いたので1q位入って車を止める。
周りは鬱蒼とした原生林で、苔むし
た溶岩の上に木が生えて周りの土
砂が流されたのか根上がりの樹木
が多い。以前見た大室山の原生
林と同じだ。30分位の短い時間
の見学なので一部しか見ることは
できなかったが何百年かけて形
成された原生林の素晴らしさの一
端に触れることができたような気が
する。後日改めてもっと奥までゆっ
くり見学したいと考えている。
なお南に見えた大木は見付ける
ことはできなかった。

2010,10,19撮影
その奥は渾然一体の森だった

最初にヒノキの原生林が現れた

更に奥に進む

もっと進む

渾然一体の森−その1

渾然一体の森−その2
 
高く伸びたアカマツが結構多い 目通り1.8M 樹高25.0M              ミズナラの大木 目通り2.1M 樹高20.0M
 
溶岩をはむヒノキ                       溶岩をはむツガ

石造物(途中にありました)
前回は時間がなく分岐道標の近くで
引き返したので改めてゆっくり見学に
来た。
道標の所に車を止め歩いて見学す
る。道は奥に続いている。手ずかず
の原生林が続く。溶岩の上に長い年
月で落ち葉が積もりその上に苔が生
えてゴツゴツしている。その間や岩を
はむようにツガやミズナラなどが生え
ている。
更に進むとヒノキの原生林が現れた。
これは意外であった。殆どが直径30
p以下の細いヒノキで苔むした岩一
面に生えている。道の両側でかなり
面積は広い。
道は更に奥に続く。今度はよくある
広葉樹の原生林でミズナラやミズメ、
名も分からない広葉樹の間にツガや
アカマツなどの針葉樹が混じる。林
内はやや暗くアカマツは樹高が高い。
その先は未舗装となり明るくなって
樹相も変わってきた。下にはアセビ
が多い。大きさや種類、生える方向
がそれこそてんでバラバラで何に例
えればよいか?その時家内が「渾然
一体だね」という。そうか渾然一体と
いうことはこういうことかもしれないと
思った。辞書には「分別や差別のな

い様」とか「性質に角がない様」と書
かれているようだが、私は「大きな自
然の中でそれぞれが自由奔放に闊
達に生きそれで統一がないかという
とそうではなく統一が取れて融合し
ている」こんな様と表現したい。
私の拙い分析では、864年(今から
約1150年前)に起こった富士山の
中腹大室山付近から湧き出た溶岩
流(青木ヶ原溶岩流)は3つの溶岩
流(他は鷹丸尾、剣丸尾)で規模が
最も大きかった。その末端にあたる
今回の見学地は溶岩の堆積が最も
多いのだろう。岩が多く堅く風化が
遅く土が少ない土壌は養分が少な
くやせている。従って大きな木は少
ないのであろう(ヒノキがよい例だ)。

2010,10,27撮影

アクセス
分岐看板から1.5qほど奥に入りま
した。道はまだ続いていましたがこの
先大きな変化はなさそうな気がしまし
たので引き返しました。


やどり木
富士河口湖町
(旧上九一色村)
鳴沢氷穴入口近く

ミズナラ
目通り 4.0M
樹高 10.0M

この先の「溶岩樹型」を見に行く途中
道路脇の林の中に白い看板が見えた
ので車を止める。
近づくと「やどり木」と書いてあって、色
々な木が着生している珍しいものと書い
てあった。
柵の中に入らなかったので1本1本は確
認できなかった。いわゆる「ヤドリギ」では
なく”宿る木””宿を貸す木”ということであ
る。

2011,6,3撮影

本栖湖北岸のシナノキほか

                  シナノキ                                             その葉

   コゴメヤナギ?に寄生したツルマサキ。ヤナギの葉は上方に少し覗いているだけでよく見ないと分からないほどだ。              その花
ツルマサキはニシキギ科の常緑蔓性の木。3本絡み太さが各10p弱ある。細い枝が横に多数出て小さな葉を蜜に付けていた。
 
アカマツ                      本栖湖北岸に付く東海自然歩道入口道標
・                                  夏休み到来間近で今日は草刈機で草を刈っていました。
                                                 少々暑いですが富士山や竜ケ岳、本栖湖や花々を見ながら歩いてみませんか?
 
本栖湖と端正な姿の竜ケ岳                               湖岸のアカマツ林
                                                  こんな林床にもよく見ると色々な植物が生えている

丸いウツギの実(近くで)
富士河口湖町本栖

シナノキ
目通り 1.5M
樹高 15.0M

コゴメヤナギ?とツルマサキ
目通り 1.5M
樹高 12.0M
ツルマサキは直径10p弱

アカマツ
目通り 3.0M
樹高 20.0M

余りの暑さに涼を求めて本栖湖にやっ
て来た。ここでも日向は暑いが木陰は
天然クーラーが気持ちよい。何するこ
ともなく食事を取ったり、景色を眺めた
り、樹木の観察などをする。
すると近くに見慣れない木が。クリやク
ヌギの様に樹皮が縦に裂け、葉は三角
形の心円で縁に鋸歯がある。家に帰っ
て図鑑で調べるとどうもシナノキらしい。
この辺りのシナノキは珍しい。樹皮の裂
け方が今まで見たシナノキと少し違う。
かつ苔が付いているので分かりにくい。
植栽なのか自生なのか不明。また道の
反対側の広場の道側にこれもやや大き
な木があって蔦が絡んで何の木か分か
らないほどだ。上を見るとヤナギであっ
た。絡んだ木は図鑑でツルマサキとい
う木であることが分かった。これでは主
がヤナギなのかツルマサキなのか分か
らなくなってしまっている。絡みつかれ
たヤナギは枯れてしまわないのだろう
か?ツルマサキは同じ山梨県の忍野
村に「忍野のツルマサキ」として県の指
定を受けているが見学して10年経つ
がまだ健在なのだろうか?

2011,7,14撮影